結論から書きます。ロードヒーティングや融雪槽は、あれば必ず有利というものではありません。動くかどうか、ランニングコストがいくらか、この2つを答えられて初めて価値になります。壊れたまま放置されている設備は、買主にとっては撤去費用がかかる荷物です。
札幌の戸建てでは、駐車場のロードヒーティング、玄関前の融雪マット、敷地内の融雪槽がよく設置されています。設置から15年、20年たったものは、動かないか、動いても燃料費が重くて使っていないという家が少なくありません。売る前に、今の状態をはっきりさせてください。
ボイラーで温めた不凍液を、路面下の配管に循環させる方式です。広い面積を融かせますが、燃料費がかかります。ボイラーの寿命はおおむね15年前後です。
路面下に発熱体を埋め込む方式です。設置費用は抑えられますが、電気代がかかります。面積が狭い玄関前などに使われます。
敷地内に埋めた槽に雪を投入し、バーナーや地下水で融かす設備です。排雪の手間が減る反面、燃料費と、投入する労力はかかります。
後付けできる電熱マットです。移動できるものが多く、設備というより家財に近い扱いになります。
買主がまず聞くのは、1シーズンでいくらかかりますかという質問です。実際に使っていた年の灯油代や電気代を、おおよそでも答えられるようにしておいてください。答えられないと、高くつくのではという想像だけが残ります。
何年も使っていない設備は、動かない前提で考えてください。スイッチを入れても反応しない、不凍液が抜けている、配管が詰まっている。よくあることです。雪が降る前に一度動かして確かめるのが理想です。
本体に製造年のシールが貼られています。15年を超えていれば、買主は交換費用を見込みます。交換は数十万円から100万円を超えることもあります。
路面下の配管は、掘り返さないと確認できません。部分的に融けない箇所があるなら、配管が傷んでいる可能性があります。融け方のむらは、使っていればわかる情報です。
暖房と共用のタンクか、ロードヒーティング専用かで、費用の見え方が変わります。タンクの容量と、1シーズンの給油回数を整理しておいてください。
ふたが確実に閉まるか、周囲が沈んでいないか。小さなお子さんのいる家庭は、この点を気にします。
ロードヒーティングと融雪槽は、付帯設備表に必ず記載します。書き方の例を挙げます。
動かないものを、動くと思わせる書き方をしてはいけません。逆に、動かないと書いたうえで引き渡せば、その設備について責任を負いません。直してから売る必要もありません。
相続した家では、売主自身が使ったことがないケースがほとんどです。その場合は、相続により取得したため使用したことがなく状態は不明、と正直に書いてください。これが一番安全です。
つまり、除雪の負担が大きい家ほど、これらの設備の価値が上がります。逆に、もともと雪かきが楽な立地なら、あってもなくても価格はあまり変わりません。
敷地に据え付けられた物置や車庫は、原則として不動産と一緒に引き渡します。ブロックの上に置いただけの物置は、動かせるため、撤去するか残すかを契約で決めます。
屋根と三方の壁があり、土地に定着しているものは、登記の対象になります。基礎に固定された車庫は登記が必要で、未登記のままだと買主の住宅ローンで問題になります。
カーポートは登記の対象外でも、建築面積には算入されることがあります。後から設置して建ぺい率をオーバーしている家は、札幌では珍しくありません。
物置の中、車庫の棚、天井裏。引き渡しの日に忘れがちな場所です。タイヤ、灯油の残り、除雪機、古い塗料。処分に費用がかかるものが出てくると、買主から請求されます。
除雪機は、引き渡すのか持って行くのかを必ず決めておいてください。買主が使えるものと思っていたのに持ち去られていた、という行き違いが実際に起きています。付帯設備表に明記してください。
壊れたロードヒーティングを撤去するには、路面をはがす工事が必要で、数十万円かかります。売主が先に撤去する意味はほとんどありません。
古い物置についても同じです。撤去費用を売主が負担するより、状態を伝えて価格に反映するほうが、手取りが多く残ることがほとんどです。
当社では、設備が動かない家もそのまま買い取っています。修理も撤去も不要です。荷物が残っていても構いません。まずは今の状態でいくらになるかをご確認ください。
設備の修理や交換の費用は施工業者に、建築面積への算入は札幌市の建築指導課および建築士に、登記の要否は土地家屋調査士にご確認ください。
動くかどうかと、1シーズンの費用を答えられて初めて価値になります。壊れたまま放置されている設備は、買主にとって撤去費用のかかる荷物です。
直す必要はありません。撤去には路面をはがす工事が必要で数十万円かかります。状態を明記して引き渡し、価格に反映するほうが手取りが多く残ります。
1シーズンでいくらかかるかです。実際に使っていた年の灯油代や電気代を、おおよそでも答えられるようにしておいてください。
相続により取得したため使用したことがなく状態は不明、と付帯設備表に正直に書いてください。これが一番安全です。
おおむね15年前後です。本体に製造年のシールが貼られています。15年を超えていれば、買主は交換費用を見込みます。
ふたが確実に閉まるか、周囲が沈んでいないかを確認してください。小さなお子さんのいる家庭はこの点を気にします。
据え付けられたものは不動産と一緒に引き渡します。基礎に固定された車庫は登記の対象になり、未登記だと買主の住宅ローンで問題になります。中身は必ず空にしてください。
引き渡すのか持って行くのかを付帯設備表に明記してください。買主が使えるものと思っていたのに持ち去られていた、という行き違いが実際に起きています。
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