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2026/06/13
レインズ登録義務と期間を売主視点で解説
レインズ登録義務と期間を売主視点で解説
不動産を売却する際、担当会社が「レインズ(REINS)」に物件を正しく登録してくれているかどうかは、成約速度と売却価格に直結します。
しかし多くの売主は「登録されているはず」と信じるしかなく、確認手段を知らないまま売却活動が進むケースが少なくありません。
本記事では、媒介契約の種類ごとの登録義務と期限、売主自身が登録状況を確認する具体的な手順、そして「囲い込み」被害の見抜き方と対処法を、札幌の不動産市場の特性と合わせて実務的に解説します。
レインズとは何か|売主が知るべき基礎知識
売却を始める前に、まずレインズの仕組みと売主にとっての意味を正確に理解しておきましょう。
制度を知ることが、売却活動で損をしないための第一歩です。
レインズの仕組みと不動産流通における役割
レインズとは「Real Estate Information Network System」の略称で、国土交通大臣が指定した不動産流通機構が運営するネットワークシステムです。
全国約10万社の不動産会社が加入しており、売却物件情報はここを通じて業者間で広く共有されます。
現在、レインズには全国で売買物件だけで約80万件超の情報が登録されています。
買主側の不動産会社はレインズを検索して条件に合う物件を探し、購入希望者に紹介するのが一般的な流通の流れです。
売主にとってレインズ登録が重要な理由
売主にとってレインズ登録が重要なのは、全国の買主候補に物件情報を届けられるからです。
業界の実態として、レインズ経由の成約件数は全成約の約60〜70%を占めるとされており、登録されていない物件は流通チャネルの大半から取り残されます。
登録が遅れるほど、物件が市場に出回る時間が短くなり、買主との出会いの機会が減ります。
不動産売却の方法と費用については別ページでも詳しく解説していますが、レインズ登録が正しく行われているかの確認が売却成功の基本です。
媒介契約の種類とレインズ登録義務・期限一覧
レインズへの登録義務は、媒介契約の種類によって大きく異なります。
「いつまでに登録されるべきか」を把握しておくことが、売主の権利保護につながります。
専任・専属専任・一般媒介の登録義務の違い
3種類の媒介契約における登録義務と活動報告義務の違いは以下のとおりです。
- 専属専任媒介契約:契約締結から5営業日以内に登録義務あり。売主への活動報告は1週間に1回以上。
- 専任媒介契約:契約締結から7営業日以内に登録義務あり。活動報告は2週間に1回以上。
- 一般媒介契約:レインズへの登録義務なし。複数社へ同時依頼が可能。
専属専任と専任の違いは「2営業日」ですが、早期に市場へ情報を出したい場合は専属専任が有利です。
一般媒介の「義務なし」については後述のとおり、戦略的に活用できる場面があります。
契約締結後の登録期日カレンダー(目安)
たとえば月曜日に契約を締結した場合、登録期限の目安は以下のとおりです(土・日・祝日は営業日に含まない)。
- 専属専任の場合:月曜締結 → 翌週金曜日が期限(5営業日目)
- 専任の場合:月曜締結 → 翌々週火曜日が期限(7営業日目)
契約書に記載された締結日をもとに、お客様自身で期限を計算しておくことが重要です。
登録日の確認は後述の「売主用ID」を使えば、自分でいつでも確認できます。
売主がレインズ登録状況を自分で確認する具体手順
多くの売主が知らない事実として、専任・専属専任媒介契約を締結した売主は「売主用ID」を発行してもらう権利があります。
このIDを使えば、自分の物件がレインズに正しく登録されているかを自分で確認できます。
売主用IDの取得方法と登録確認の操作手順
売主用IDは、媒介契約を締結した不動産会社を通じて発行してもらいます。
法令上、不動産会社はこれを売主に提供しなければならず、未発行の場合は担当者に依頼してください。
確認の手順はシンプルです。
- レインズの「売主向けサービス」専用ページへアクセス
- 発行された売主用IDとパスワードでログイン
- 登録された物件情報(写真・価格・面積・間取り等)を確認
- 「登録証明書」をダウンロードし、登録日と登録番号を記録
操作はスマートフォンからも可能で、特別な知識は不要です。
登録証明書は証拠として手元に保管しておくことをおすすめします。
確認時にチェックすべきステータス項目
ログイン後は物件のステータス表示を必ず確認してください。
- 「公開中」:正常に登録・公開されている状態(最も望ましい)
- 「書面による購入申込みあり」:商談中の状態。他社からの照会が制限されることがある
- 「売り止め」:意図せず非公開になっている場合は要注意
「売り止め」や「取引中」のステータスが売主の了承なく設定されていた場合、囲い込みの疑いが生じます。
定期的に確認する習慣をつけることで、問題を早期に発見できます。
囲い込みの実態と見抜き方・対処法
囲い込みとは、不動産会社が売主・買主の両方から仲介手数料を得るために、他社からの問い合わせを断ったり、レインズ登録を遅らせたりする行為です。
この行為は売主に対する重大な不利益であり、業法違反となるケースもあります。
登録遅延・ステータス操作で起きる売主の不利益
囲い込みが行われると、本来接触できたはずの買主候補が減り、競争原理が働かなくなります。
その結果、売却価格が100万〜300万円低くなるケースもあると業界内では指摘されています。
また、成約までの期間が不必要に長引くことで、固定資産税・管理費・修繕積立金などの維持コストが余計にかさみます。
売主が気づかないまま数か月が経過するケースも少なくなく、実害は想像以上に大きくなります。
囲い込みの疑いが生じたときの対処ステップ
以下のサインが複数当てはまる場合、囲い込みの可能性を疑ってください。
- 契約締結から7営業日以上経過してもレインズに未登録
- 売主用IDでログインすると「売り止め」になっている
- 他社経由の内見希望が一切来ないと言われ続ける
- 活動報告書に他社からの問い合わせ件数が記載されていない
疑いが生じた場合の対処は、以下の順で進めてください。
- 担当者に登録証明書の提示を求める
- 売主用IDで自分の物件情報を直接確認する
- 改善されない場合は媒介契約の解除を検討する
- 悪質な場合は都道府県の不動産業務担当窓口または国土交通省へ相談する
当社では売主様の利益を最優先に、レインズ登録状況を随時ご確認いただける透明な売却活動をお約束しています。
ご不安な点はまず無料査定・お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
札幌の不動産市場とレインズ登録が成約速度を左右する理由
札幌の不動産市場はエリアごとに需要の温度差が大きく、同じ物件でもレインズへの露出タイミングによって成約スピードが大きく変わります。
北海道ならではの季節性を踏まえた登録戦略が、売却結果を大きく左右します。
地下鉄・JR沿線ごとの需要差とレインズ露出の関係
札幌では地下鉄沿線(東西線・南北線・東豊線)に近い物件の需要が特に高く、市街地エリアのマンション成約平均価格は2,500万〜4,000万円の水準とされています。
一方、JR沿線の郊外エリアや市街地エリアから距離がある物件は、同じ広さでも価格帯が異なり、流通に時間がかかる傾向があります。
需要が高いエリアほど、レインズ登録後に短期間で複数の問い合わせが入ります。
早期登録が高値・早期成約への近道であることは、道内の不動産実務でも広く認識されています。
冬季(11〜3月)の流通特性と登録タイミング戦略
北海道・札幌の不動産市場では、冬季(11月〜3月)に内見数が減少し、成約件数が夏季比で20〜30%程度落ち込む傾向があります。
降雪による移動の困難さや、年末年始の活動停滞が主な要因です。
道内では「春需要(3月下旬〜5月上旬)」が最も活発で、この時期に合わせて1〜2月中にレインズ登録を済ませておくと、需要ピークに確実に物件情報を届けられます。
タイミングを逃すと次の需要期まで待つことになり、維持コストが積み上がります。
マンション売却を検討されているお客様は、登録タイミングも含めて早めにご相談ください。
詳細はマンション売却のページもご覧ください。
一般媒介契約の「登録義務なし」を戦略的に活用する方法
一般媒介契約はレインズへの登録義務がなく、一見デメリットに見えます。
しかし「複数社に同時依頼できる」特性を戦略的に使えば、売却条件を有利にできる場面があります。
複数社同時依頼のメリット・デメリット
一般媒介で複数社に依頼した場合のメリット・デメリットを整理します。
- メリット①:各社が競争するため、査定価格が10〜15%上振れするケースがある
- メリット②:各社のネットワーク・顧客リストを同時活用できる
- メリット③:1社が不誠実でも別の会社がカバーできる
- デメリット①:成約できなければ手数料ゼロのため、各社の活動量が下がりがち
- デメリット②:情報管理が複雑になり、条件変更の連絡もれが生じやすい
- デメリット③:レインズに登録されない場合、全国流通の恩恵を受けにくい
一般媒介が向いているケースと専任が向くケース
一般媒介が向くのは、人気の地下鉄沿線エリアや市街地エリアの物件で、短期間での成約が見込める場合です。
需要が高ければ複数社の競争により条件が上振れしやすく、メリットが生かせます。
一方で、成約に時間がかかりそうな郊外物件や条件付き物件では、専任または専属専任で1社に絞り、腰を据えて活動してもらう方が成果につながりやすいです。
売却方法の選び方と費用については別ページで詳しくまとめていますので、合わせてご確認ください。
まとめ|レインズ登録を正しく活用して売却を成功させる
本記事の内容を、行動ベースのチェックリストにまとめます。
現在売却活動中の方も、これから始める方も、ぜひ一つひとつご確認ください。
媒介契約選びから登録確認までの行動チェックリスト
- 媒介契約の種類(専属専任・専任・一般)を目的に合わせて選ぶ
- 契約締結日を記録し、登録期限(専属専任は5営業日・専任は7営業日)を自分で把握する
- 売主用IDを不動産会社に発行してもらう
- 期限内にレインズに登録されているか売主用IDで自己確認する
- ステータスが「公開中」であることを確認する
- 登録後も定期的にステータスを確認し、不審な変更がないかチェックする
- 囲い込みの疑いがあれば、登録証明書の提示を求める
- 札幌の春需要(3月下旬〜5月)を意識して、レインズ登録タイミングを事前に計画する
レインズへの正しい登録と売主自身による確認が、高値・早期成約への最短ルートです。
当社は北海道・札幌で不動産売却をサポートする専門会社として、売主様の利益を最優先に透明な活動をご提供しています。
よくある質問
Q: 専任媒介と専属専任媒介でレインズ登録期限はどう違いますか?
A: 専属専任媒介は契約締結から5営業日以内、専任媒介は7営業日以内にレインズへの登録が義務付けられています。
起算日は「契約締結日の翌日から」が一般的な考え方で、土・日・祝日は営業日に含まれません。より早期の市場露出を希望する場合は専属専任が有利です。
Q: 一般媒介契約ではレインズへの登録義務はないって本当ですか?
A: 本当です。宅地建物取引業法上、一般媒介契約にはレインズへの登録義務がありません。
ただし複数の不動産会社に同時依頼できるため、各社が競い合うことで査定価格が上振れするケースもあります。人気エリアの物件では、一般媒介を戦略的に活用することも一つの選択肢です。
Q: 不動産会社がレインズに登録してくれているか、売主側で確認できますか?
A: 確認できます。専任・専属専任媒介契約を締結した売主は、不動産会社から「売主用ID」を発行してもらうことができます。
そのIDでレインズの売主向けサービスにログインすれば、登録状況・ステータス・登録証明書をご自身で確認できます。まだIDを受け取っていない場合は担当者に発行を依頼してください。
Q: レインズに登録されないまま売却活動が続いた場合、どんな不利益がありますか?
A: 全国約10万社の不動産会社に物件情報が届かないため、買主候補の母数が大幅に減少します。競争原理が働かず、売却価格が100万〜300万円低くなるケースもあると指摘されています。
また成約期間が長引くことで、固定資産税・管理費・修繕積立金などの維持コストが余計にかさみます。特に需要が季節変動する北海道・札幌では、登録の遅れが次の需要期まで持ち越される深刻なリスクがあります。
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