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2026/06/12

コラム

空き家リフォームvs売却どちらが得か【2026年版】

空き家リフォームvs売却どちらが得か【2026年版】

「空き家をリフォームしてから売るべきか、それともそのまま売るべきか」。お客様からよくいただくご相談です。

 

 

結論からお伝えすると、多くの場合、リフォームせずに売却するほうが手元に残るお金は多くなります。

 

 

このページでは、リフォーム費用の回収率シミュレーション・現況渡しと古家付き土地の使い分け・札幌固有の冬季コストまで、数値を示しながら解説します。

 

 

 

空き家はリフォームせず売るのが基本戦略

 

リフォーム費用は「投資」ではなく「コスト」になりやすいのが不動産売却の現実です。その理由を具体的な数字で確認しましょう。

 

 

 

リフォーム費用の回収率は平均30〜50%という現実

 

仮に100万円のリフォームを行った場合、売却価格への転嫁は一般的に30〜50万円程度にとどまります。

 

 

回収率が低い主な理由は以下の通りです。

  • 買主は自分好みのリフォームを希望する:他人が選んだ壁紙・設備に対して、割増評価はしません
  • 施工から時間が経つほど価値が下がる:売却に3〜6ヶ月かかれば「新品感」は失われます
  • 仲介業者が査定に加算しにくい:リフォーム済みでも周辺相場を大きく超えた査定は難しいのが実情です

たとえば、市場価格1,500万円の空き家に200万円のリフォームを施した場合、売却価格は1,560〜1,600万円程度にしかならないケースが多く、差し引きすると100〜140万円のマイナスになる計算です。

 

 

費用を先行支出するリスクを考えると、基本的にはリフォームなしで売却を検討することをおすすめします。

 

 

空き家・空き地の売却について詳しく見る

 

 

 

リフォームして売るべき例外ケース

 

ただし、一部のケースではリフォームが有効に機能することもあります。判断の基準を明確にしておきましょう。

 

 

 

雨漏り・傾きなど瑕疵担保リスクが高い場合

 

雨漏り・基礎のひび・傾きといった重大な瑕疵(かし)がある物件は、売却後に買主から修繕費を請求されるリスクがあります。

 

 

この場合、事前修繕費用が50万円以内であれば、後のトラブル回避コストとして合理的な投資になる場合があります。

 

 

 

仲介売却で買主の住宅ローン審査が通りにくい物件

 

築年数が古く、建物の状態が悪いと金融機関の担保評価が下がり、買主がローンを組めないケースがあります。

  • 築30年超の木造住宅:金融機関によっては担保評価ゼロになることも
  • 雨漏り・腐食が確認できる物件:現況のまま仲介に出しても買主が決まりにくい
  • 修繕費の目安:ローン審査通過を目的とした最低限の修繕であれば、30〜80万円以内が費用上限の目安です

例外的にリフォームが有効な場合でも、必要最小限の修繕にとどめ、大規模リノベーションは避けることが鉄則です。

 

 

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「現況渡し」と「古家付き土地」の違いと使い分け

 

空き家をそのまま売る場合でも、「現況渡し」と「古家付き土地」という2つの売り方があります。この違いを理解することで、売却戦略が大きく変わります。

 

 

 

現況渡しで売るメリットと注意点

 

現況渡しとは、建物を解体せずに現状のまま引き渡す方法です。売主の負担が少なく、解体費用(一般的に150〜300万円)が不要というメリットがあります。

  • メリット:解体コストゼロ・即時売り出しが可能・売主の手出しが最小限
  • 注意点:買主が建物の状態に不安を持ちやすい・値引き交渉が入りやすい
  • 向いているケース:リフォームして自分で住みたい買主を想定できる物件・市街地エリアの需要が高いエリア

 

 

 

古家付き土地として売る戦略が有効なケース

 

古家付き土地とは、「建物の価値はほぼゼロ、土地として売る」という位置づけで売り出す方法です。

 

 

買主に「解体して新築する」という前提を持ってもらえるため、土地の需要が高い地域では成約しやすくなります。

  • 向いているケース:築40年超で建物価値がほぼゼロの物件・地下鉄沿線や駅近の土地需要が高い立地
  • 価格設定の考え方:土地の更地価格から解体費用分(150〜300万円)を差し引いた金額が目安の売り出し価格

土地として売却する方法を確認する

 

 

 

売却価格を上げる軽微な修繕・清掃チェックリスト

 

大掛かりなリフォームは不要でも、印象を改善するだけで内覧時の評価が変わります。費用5万円以内でできる対策を具体的にご紹介します。

 

 

 

リフォーム不要でも効果的な10のポイント

  • 不用品の撤去:家具・家電・衣類など残置物をすべて処分(清潔感が大幅アップ)
  • 水回りの清掃:キッチン・浴室・トイレのカビ・水垢を徹底除去
  • 換気と消臭:空き家特有のこもった臭いは内覧の印象を大きく左右します
  • 庭の草刈り・剪定:外観の荒れた印象を解消するだけで反応率が変わります
  • 電球交換:切れた電球を交換し、全室に光が入る状態にする(材料費3,000〜5,000円
  • 窓ガラスの清掃:採光が改善され室内が広く明るく見えます
  • 玄関まわりの整備:第一印象を決める玄関は特に丁寧に清掃する
  • 軽微なひびのコーキング:壁の小さなひびはコーキング材(1,000〜2,000円)で補修
  • フローリングのワックスがけ:床面の光沢を回復させるだけで築古感が和らぎます
  • 排水口の清掃:悪臭の原因を取り除き、水回りの印象を改善します

これらを実施するだけで、内覧した買主の印象が変わり、値引き交渉を抑えられるケースが多くあります。費用対効果が高い対策を優先的に実施しましょう。

 

 

 

札幌の空き家は冬前売却が有利な理由

 

札幌・北海道の空き家には、本州と異なる特有のリスクがあります。冬季の維持管理コストが売却判断を大きく左右します。

 

 

 

凍結・雪害による維持管理コストが売却判断を左右する

 

道内の空き家を冬季に放置した場合、以下のようなコストが発生します。

  • 凍結防止ヒーター・水抜き管理費:年間3〜8万円(電気代・業者委託費含む)
  • 除雪費用:シーズンあたり5〜15万円(屋根雪下ろし含む)
  • 凍結による水道管破裂の修繕費:発生した場合10〜50万円の修繕が必要になるケースがあります
  • 固定資産税・都市計画税:空き家の場合、住宅用地特例が外れると税負担が最大6倍になる可能性があります

 

 

 

冬期間の空き家管理リスクと売却タイミングの関係

 

札幌では10〜11月に売り出しを開始し、冬本番(12月〜3月)の前に売却を完了させることが理想的です。

 

 

春(3〜4月)も需要期ですが、その分だけ冬季の維持費と破損リスクを負担することになります。JR沿線や地下鉄沿線など利便性の高い立地であれば、秋の売り出しでも十分に買主がつきやすい傾向があります。

 

 

冬前に売却を完了できれば、除雪・凍結対策費の合計20〜23万円以上の節約につながります。早めの査定・売却活動開始をおすすめします。

 

 

 

買取vs仲介売却、空き家はどちらを選ぶべきか

 

空き家の売却方法として「買取」と「仲介売却」の2つがあります。それぞれの特徴を3つの軸で比較します。

 

 

 

買取なら現況渡し・リフォーム不要でスピード売却

  • 価格:市場価格の60〜80%程度が目安(リフォーム不要・仲介手数料不要のため実質差は縮まる)
  • 期間:最短1〜2週間で現金化可能
  • 手間:内覧対応・値引き交渉・契約不適合責任なし。リフォーム・清掃も不要

特に相続した空き家や遠方の物件、老朽化が進んだ物件は買取が向いています。

 

 

 

仲介売却が有利になる物件条件と価格差の目安

  • 地下鉄沿線・駅徒歩10分以内の立地は仲介でも早期成約が見込める
  • 築20年以内で状態が良い物件は市場価格に近い価格での売却が期待できる
  • 価格差の目安:仲介の場合、買取より15〜30%高く売れる可能性があるが、売却期間が3〜6ヶ月かかることが多い

維持コスト・時間的コスト・手間を総合的に考えると、古い空き家・遠方の物件・相続物件は買取が有利なケースが多いです。まずは買取査定と仲介査定の両方を取り、比較検討することをおすすめします。

 

 

買取と仲介の費用・方法を比較する

 

 

 

相続した空き家の場合に注意すべき追加ポイント

 

相続で取得した空き家には、通常の空き家売却とは異なる税制上の注意点があります。

 

 

 

空き家特例(3,000万円控除)の適用期限と売却タイミング

 

「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除」、いわゆる空き家特例では、一定の要件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円が控除されます。

 

 

一般的な適用要件として、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却することが求められます(2026年現在の制度に基づく目安。詳細は税理士等にご確認ください)。

  • 注意点:相続から時間が経つほど特例の適用期限が迫ります
  • 建物の状態要件:一定の耐震基準を満たさない場合は解体が必要な場合があります
  • 売却金額要件:譲渡金額が1億円以下であることが要件の一つです(一般的なケース)

 

 

 

相続登記未了のまま売却を進める際の手順

 

2024年4月から相続登記が義務化されています。未了のまま売却を進めることはできないため、まず相続登記を完了させる必要があります。

 

 

登記完了後に売却活動を開始することで、スムーズな取引が可能になります。相続に関わる税務・法務は専門家への相談をおすすめします。

 

 

相続物件の売却について詳しく見る

 

 

 

よくある質問

 

 

 

Q: 空き家をリフォームせずに売却すると価格はどれくらい下がりますか?

 

A: 築年数・立地・建物の状態によって異なりますが、一般的にリフォーム済み物件と比較して10〜20%程度低い価格になることが多いです。

 

 

ただし、買取を利用する場合は現況価格が査定の基準となるため、仲介売却よりも価格の落差が少なく、スピード面でのメリットが大きくなります。

 

 

 

Q: リフォーム費用100万円かけても売却価格に上乗せできないのはなぜですか?

 

A: 買主は自分の好みに合ったリフォームをしたいと考えることが多く、売主が実施した工事の内容や仕様に割増評価を付けないためです。

 

 

また、リフォームから売却まで時間が経過するほど新品感が薄れ、費用の転嫁がさらに難しくなります。回収率は平均30〜50%にとどまることが多いため、費用対効果の観点からリフォームなし売却をおすすめするケースが多くなります。

 

 

 

Q: 札幌の古い空き家は解体して土地で売るべきですか、それとも現況渡しが得ですか?

 

A: 解体費用の相場は札幌・道内で150〜300万円程度かかります。更地にした場合の価格上昇幅がこの解体費用を上回るかどうかがポイントです。

 

 

地下鉄沿線など土地需要が高いエリアでは更地のほうが高く売れるケースがありますが、郊外エリアでは解体費用を回収できないこともあります。当社では両方の査定を無料で行いますので、ぜひご相談ください。

 

 

 

Q: 空き家を買取業者に売る場合、リフォームは必要ですか?

 

A: 買取業者は現況買取を前提としているため、リフォームは基本的に不要です。

 

 

むしろ売主がリフォーム費用を負担しても買取価格には反映されないため、余計なコストになるだけです。残置物の撤去と簡単な清掃程度にとどめておくのが最善です。

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