「マンションの1階だから売れないのでは」と不安を感じていませんか。たしかに上層階と比べると価格面で不利になるケースはあります。
しかし1階には専用庭や生活動線の短さなど、特定の買主層に強く響く魅力があります。この記事では、1階マンションの売却価格にどの程度の影響があるのかをデータで示しながら、少しでも高く売るための実践的な工夫を解説します。
マンションの階数は売却価格に直結する重要な要素です。まずは具体的な価格差の目安を把握しましょう。
不動産流通機構の成約データによると、同じマンション内でも1階と中層階(5〜8階)では約5〜15%の価格差が生じるのが一般的です。たとえば中層階の成約価格が2,500万円の物件であれば、1階では2,125万〜2,375万円程度になる計算です。
ただしこの差は一律ではありません。タワーマンションの高層階と1階では20%以上開くこともある一方、5階建て程度の低層マンションでは5%前後に収まるケースも多く見られます。
築年数が浅い物件ほど階数による価格差は大きく出やすい傾向があります。新築時の分譲価格で階数差が明確に設定されているためです。
一方、築20年以上の物件では階数差が縮小し、3〜8%程度まで縮まることも珍しくありません。立地が駅徒歩5分以内の好条件であれば、階数よりも利便性が評価され、価格差はさらに小さくなります。
買主が1階を敬遠する理由を正しく理解しておくことで、対策が立てやすくなります。
買主アンケートで1階を避ける理由として多いのは、以下の項目です。
これらの懸念から、不動産ポータルサイトの検索条件でも「2階以上」にチェックを入れる買主は約40〜50%にのぼるとされています。
ただし「敬遠される=売れない」ではありません。2025年の首都圏データでは、1階住戸の平均売却期間は上層階より約2〜4週間長い程度にとどまっています。
価格設定を適切に行えば成約自体は十分可能であり、売れ残るリスクを過度に心配する段階ではないといえます。
デメリットばかりが注目されがちですが、1階マンションには特定の買主から高く評価されるポイントがあります。
1階住戸に専用庭やテラスが付いている場合、査定額にプラス50万〜200万円の上乗せが見込めるケースがあります。特に専用庭の面積が10㎡以上ある物件は、戸建て感覚を求める買主からの引き合いが強くなります。
ガーデニングやバーベキューが楽しめる庭付きマンションは希少性が高く、上層階にはない独自の価値として評価されます。
1階の最大の強みは「エレベーターなしで外に出られる」ことです。この利便性を強く求める買主層は明確に存在します。
こうした買主層を意識した売り出し方をすれば、価格の下落幅を最小限に抑えることが可能です。
道内、とりわけ札幌には1階マンションが底堅い需要を持つ地域特有の事情があります。
札幌では11月から3月にかけて積雪が続きます。この期間、上層階の住人はエレベーターや共用廊下を経由して外に出る必要がありますが、1階であれば玄関からすぐに除雪された通路へアクセスできます。
特に車庫直結型の1階住戸は、雪かきの手間を大幅に減らせるため、冬場の生活利便性が高い点が評価されます。北海道の厳しい冬を知るお客様ほど、この動線の短さに価値を感じる傾向があります。
札幌の地下鉄沿線エリアでは、戸建てからマンションへ住み替える60〜70代のダウンサイズ需要が年々増加しています。この層にとって「階段のない暮らし」は最優先条件であり、1階を指名で探すお客様も少なくありません。
実際に地下鉄沿線の築15〜25年マンションでは、1階住戸が売り出しから平均3〜4ヶ月で成約するデータもあります。市街地エリアの利便性の高い立地であれば、1階でも相場から大きく値下げせずに売却できるケースが増えています。
1階特有のデメリットを軽減し、強みを引き出すための具体的な工夫をご紹介します。
札幌で1階マンションを売り出すなら、9〜11月が狙い目です。冬を前に住み替えを検討する高齢者が動き出す時期であり、1階のメリットを訴求しやすくなります。
春の引っ越しシーズン(2〜3月)も買主が増えますが、この時期はファミリー層が中心となるため、子育て世帯へのアピールを意識した販売戦略が効果的です。ターゲットを明確にしたうえで、不動産会社と売出し価格を決めましょう。
1階マンションの売却では、仲介と買取のどちらを選ぶかで手取り額と売却期間が大きく変わります。具体的な数字で比較してみましょう。
たとえば査定額2,000万円の1階マンションを仲介で売却する場合を考えます。
仲介は高値で売れる可能性がある一方、1階という条件がネックとなり売却期間が長引くリスクがあります。
同じ物件を不動産会社の買取で売却する場合のシミュレーションです。
手取り額は仲介より約220万〜420万円低くなる一方、売却のスピードは圧倒的に早くなります。築年数が古い物件や、長期間売れ残るリスクを避けたい場合には、買取が有力な選択肢です。
当社では1階マンションや築古物件など、条件が難しい物件の買取にも対応しております。まずは査定額を確認したうえで、仲介と買取のどちらが有利か比較検討されることをおすすめします。
マンション1階の売却では、価格への影響を正しく理解し、1階ならではの強みを活かした戦略を取ることが重要です。
1階マンションだからといって大幅な値下げを受け入れる前に、できることはたくさんあります。札幌の不動産市場を熟知した専門会社に相談することで、適正価格での売却が実現しやすくなります。
A: 一般的に中層階と比較して5〜15%程度の価格差が生じます。ただし低層マンションや築年数が経過した物件では差が縮小する傾向があります。
立地が駅徒歩圏内であったり、専用庭などの付加価値がある場合は、価格への影響がさらに小さくなるケースも多く見られます。
A: 多くの場合、専用庭はプラス評価の対象となります。面積や管理状態にもよりますが、50万〜200万円程度の上乗せが期待できるケースがあります。
戸建て感覚を求める買主やペット飼育者からの需要が高いため、買主層が広がり、売却期間の短縮にもつながりやすいといえます。
A: 採光の工夫・専用庭の手入れ状況・防犯対策の実施状況の3点が重要です。間接照明で室内を明るく見せ、補助錠やセンサーライトの設置をアピールしましょう。
庭がある場合は雑草を処理して花を飾るなど、丁寧に管理されている印象を与えることが査定額にも好影響を与えます。
A: 買取であれば築古や1階といった条件が難しい物件でも対応可能な場合が多いです。仲介では買主が見つかりにくい物件でも、最短1〜2週間で現金化できるのが買取の強みです。
当社でも築年数や階数を問わず査定を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。