新着情報~ 空き物件売却隊からのお知らせ ~
2026/07/11
不動産売却と住み替えローンの仕組みを解説
不動産売却と住み替えローンの仕組みを解説
「今の家を売って新居を購入したいけれど、ローン残債があるから無理かもしれない」。そんな不安を抱えるお客様は少なくありません。
住み替えローンは、売却と購入を同時に進めるための資金計画の要となる仕組みです。この記事では、住み替えローンの基本から審査のポイント、売却タイミングの判断基準、さらに審査に落ちた場合の代替手段まで、実務に即して詳しく解説します。
札幌圏で住み替えをお考えのお客様に向けて、地域特有の相場動向や冬季の売却対策も盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。
住み替えローンとは?通常の住宅ローンとの違い
住み替えローンとは、現在の住宅ローン残債と新居の購入資金をまとめて借り入れできるローン商品です。正式には「買い替えローン」とも呼ばれ、多くの金融機関が取り扱っています。
住み替えローンの基本的な仕組み
通常、不動産を売却する際には住宅ローンの残債を全額返済し、抵当権を抹消する必要があります。しかし売却額が残債を下回る「オーバーローン」の状態では、自己資金で差額を補填しなければなりません。
住み替えローンでは、この残債の差額を新居のローンに上乗せして借り入れできます。たとえば、現在の残債が2,500万円で売却額が2,000万円の場合、差額の500万円を新居の購入費用3,000万円に加えた3,500万円を一本のローンとして組める仕組みです。
通常の住宅ローンやつなぎ融資との違い
住み替えローン・通常の住宅ローン・つなぎ融資は、それぞれ特徴が異なります。
- 住み替えローン:残債と新規購入費用を一本化でき、売却と購入の同日決済が原則
- 通常の住宅ローン:残債がゼロの状態でのみ利用可能。オーバーローンでは使えない
- つなぎ融資:売却代金が入るまでの一時的な借り入れ。金利は年2〜4%程度と高めに設定される
住み替えローンの最大の特徴は、残債を抱えたままでも新居の購入に踏み切れる点です。ただし借入総額が大きくなるため、審査基準は通常の住宅ローンより厳しくなります。
住み替えローンの利用条件と審査のポイント
住み替えローンは便利な仕組みですが、誰でも利用できるわけではありません。金融機関ごとに異なる審査基準を把握し、事前に準備を整えることが大切です。
金融機関が見る審査基準の具体例
一般的に、住み替えローンの審査では以下の項目が重視されます。
- 年収倍率:借入総額が年収の7〜8倍以内であること(通常のローンは5〜6倍が目安)
- 返済比率:年間返済額が年収の30〜35%以内であること
- 勤続年数:3年以上が望ましいとされる金融機関が多い
- 完済時年齢:多くの場合、満80歳未満が条件
- 他の借入状況:カーローンやカードローンの残高も審査に影響する
金融機関によって条件は異なりますが、メガバンクでは年収500万円以上を目安とするケースが多く、地方銀行や信用金庫では年収400万円以上から対応する商品もあります。
審査に通りやすくするための準備
審査通過率を高めるためには、事前の準備が重要です。
- カードローンやリボ払いの残債を完済しておく
- 売却予定の不動産について、複数社から査定を取り正確な売却見込額を把握する
- 頭金を多めに用意し、借入額を抑える
- 申込先を1社に絞らず、2〜3社に事前審査を申し込む
特に重要なのは、売却見込額の精度です。金融機関は査定書の内容を参考に融資額を判断するため、実態と乖離した高額査定では審査に悪影響を及ぼす場合があります。
売り先行・買い先行の判断基準とリスク比較
住み替えローンを利用する際、「先に今の家を売るか、先に新居を買うか」は資金計画に直結する重要な判断です。それぞれのメリットとリスクを具体的に比較します。
売り先行が向いているケース
売り先行とは、現在の不動産を先に売却してから新居を購入する方法です。以下のようなお客様に向いています。
- 売却代金を確定させてから資金計画を立てたい方
- オーバーローンの差額をできるだけ小さくしたい方
- 住宅ローンの残債が売却額に近い(差額が200万円以内)方
売り先行の最大のメリットは、売却額が確定した状態で新居の予算を組めるため、資金面のリスクが低い点です。たとえば残債2,200万円に対し売却額が2,000万円であれば、差額200万円の上乗せで住み替えローンを組めます。
一方で、売却後に新居が見つかるまでの仮住まい費用(家賃月8〜12万円×2〜3ヶ月=約16〜36万円)と引っ越し2回分(約20〜40万円)が追加コストとなります。
買い先行が向いているケースと注意点
買い先行は、先に新居を確保してから現在の不動産を売却する方法です。
- 希望エリアの物件が少なく、良い物件が出たらすぐ押さえたい方
- 自己資金に余裕があり、一時的な二重ローンに耐えられる方
- 現在の住宅ローン残債が少ない(1,000万円以下)方
買い先行では仮住まいや2回の引っ越しが不要となり、コスト削減額は約40〜80万円に上ります。ただし売却が長引くと二重ローンの負担が膨らむリスクがあります。
たとえば月々の返済額が旧居8万円+新居10万円=合計18万円となった場合、売却まで6ヶ月かかれば108万円の二重負担です。資金繰りに不安がある場合は、売り先行を選ぶほうが安全と言えます。
オーバーローンでも住み替えは可能?残債超過時の対処法
「売却してもローンが残るから住み替えはできない」と思い込んでいるお客様もいらっしゃいますが、オーバーローンの状態でも住み替えローンを活用すれば住み替えは可能です。
残債と売却額の差額を計算する方法
まず、現在の状況を正確に把握することが出発点です。以下の3つの数字を確認してください。
- 住宅ローンの残債:金融機関の返済予定表またはネットバンキングで確認
- 売却見込額:不動産会社2〜3社の査定額の平均値を採用
- 諸費用:売却にかかる仲介手数料(売却額の約3%+6万円)・登記費用・印紙税など
たとえば残債2,800万円、査定額2,300万円、諸費用約80万円の場合、差額は2,800万円−(2,300万円−80万円)=580万円のオーバーローンとなります。
オーバーローン状態での住み替えローン活用手順
オーバーローンの差額が判明したら、以下の手順で住み替えローンの申し込みに進みます。
- 新居の購入価格+オーバーローン差額の合計を算出する
- 返済比率が35%以内に収まるか確認する
- 収まらない場合は、新居の予算を引き下げるか頭金を増やして調整する
- 金融機関に事前審査を申し込む(必要書類:源泉徴収票・残高証明書・査定書)
上記の例では、新居購入価格が3,000万円であれば借入総額は3,580万円です。年収600万円の場合、年間返済額は約140万円(35年ローン・金利1.5%の場合)となり、返済比率は約23%で審査基準に収まります。
ただし、オーバーローンの差額が大きいほど審査は厳しくなるため、差額が500万円を超える場合は自己資金の追加や新居の予算見直しが必要になるケースが多い点にご注意ください。
審査に落ちたときの代替手段3選
住み替えローンの審査に通らなかった場合でも、住み替えを諦める必要はありません。状況に応じて3つの代替手段が考えられます。
ダブルローン・買取保証・つなぎ融資の比較
- ダブルローン:旧居のローンを残したまま新居のローンを組む方法。二重の返済負担があるため、月収の50%以上が返済に充てられる余裕が必要。売却期限がないため価格交渉に強い
- 買取保証:不動産会社が一定期間内に売れなかった場合に買い取る仕組み。買取価格は市場相場の約70〜80%程度となるが、確実に売却できる安心感がある
- つなぎ融資:売却代金が入るまでの短期借り入れ。融資期間は6ヶ月〜1年が一般的で、金利は年2〜4%と高い。売却の見通しが立っている場合に有効
資金面の安全性を最優先するなら買取保証、売却額を最大化したいならダブルローン、短期で売却できる見込みがあるならつなぎ融資という判断基準になります。
不動産会社の買取保証付き住み替えプランとは
買取保証付き住み替えプランとは、一定期間(多くの場合3〜6ヶ月)は通常の仲介で売却活動を行い、期間内に成約しなければ不動産会社があらかじめ提示した価格で買い取る仕組みです。
当社でもこのプランをご用意しており、売却活動中は市場価格での成約を目指しつつ、万が一売れなかった場合も新居の購入計画が崩れない安心感をお客様にご提供しています。
特に住み替えローンの審査が通らなかったお客様や、売却時期を確定させたいお客様から多くのご相談をいただいています。
札幌で住み替えローンを活用する際の注意点
札幌圏で住み替えを検討する場合、北海道特有の事情を踏まえた戦略が重要です。道内の不動産市場には、本州とは異なる特徴があります。
地下鉄沿線エリアの相場動向と住み替え需要
2026年現在、札幌の地下鉄沿線エリアでは中古マンションの平均成約価格が約2,000〜2,800万円の水準で推移しています。特に地下鉄東西線・東豊線沿線は住み替え需要が高く、売却期間が市街地エリア全体の平均より短い傾向です。
一方、JR沿線の戸建ては土地面積が50〜60坪と広めの物件が多く、道内では戸建比率が全国平均より高いのが特徴です。戸建ての住み替えでは土地評価額の占める割合が大きいため、路線価や公示地価を事前に確認しておくと査定の妥当性を判断しやすくなります。
冬季の売却活動で押さえるべきポイント
北海道で不動産売却を進める際、12月〜3月の冬季は特有の課題があります。
- 内覧時の除雪:玄関前や駐車スペースの除雪が不十分だと、購入検討者の印象が大きく下がる
- 暖房費の説明:購入検討者から冬季の光熱費について質問されることが多いため、直近の実績を用意しておく
- 売却活動の閑散期:札幌では1〜2月の成約件数が年間平均より約20〜30%少なくなる傾向がある
- 転勤シーズン前の売り出し:3〜4月の需要を見越して2月中に売り出すのが有効な戦略
住み替えローンの利用を前提とする場合、売却と購入の同日決済が原則です。冬季は取引件数が減るため、スケジュールに余裕を持って4〜6ヶ月前から準備を始めることをおすすめします。
住み替えローンで失敗しないための資金計画の立て方
住み替えでは、売却にかかる費用・新居の購入費用・ローン残債という3つの要素を一体で計画することが成功の鍵です。
住み替え全体の費用シミュレーション
住み替えにかかる費用の全体像を把握しましょう。売却額2,300万円・新居購入額3,000万円のケースでは、以下が目安です。
- 売却側の諸費用:仲介手数料約75万円+登記費用約2万円+印紙税1万円=約78万円
- 購入側の諸費用:仲介手数料約102万円+登記費用約30万円+融資手数料約60万円+火災保険約15万円=約207万円
- 引っ越し・その他:引っ越し費用約10〜20万円+仮住まい費(売り先行の場合)
諸費用だけで合計約300万円前後が必要となるため、売却代金だけに頼らず、手元に最低でも150〜200万円の現金を確保しておくことが重要です。
無理のない返済計画を立てるコツ
住み替えローンでは借入額が大きくなりがちです。無理のない返済計画のためには、以下の点を意識してください。
- 返済比率は手取り収入の25%以内を目安にする(審査上限の35%ではなく生活を考慮した水準)
- ボーナス返済は設定しない、または年間返済額の20%以内に抑える
- 住み替え後5年間のライフイベント(教育費・車の買い替えなど)も考慮に入れる
- 変動金利を選ぶ場合は、金利が1%上昇しても返済を続けられるか試算する
当社では、売却査定と同時に住み替え全体の資金計画についてもご相談を承っています。まずは現在のお住まいがいくらで売れるかを把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q: 住み替えローンは残債があっても利用できますか?
A: はい、利用できます。住み替えローンは、現在の住宅ローン残債と新居の購入資金をまとめて借り入れできる仕組みです。
売却額で返しきれない残債(オーバーローン分)を新しいローンに上乗せできるため、自己資金で差額を補填する必要がありません。ただし、借入総額が大きくなる分、年収や返済比率の審査基準は厳しくなります。
Q: 住み替えローンの審査は通常の住宅ローンより厳しいですか?
A: 一般的に、通常の住宅ローンより審査基準は高くなります。残債の上乗せ分だけ借入総額が増えるため、年収倍率や返済比率の審査が厳格に行われます。
対策としては、他の借入を完済しておくこと、正確な査定書を用意すること、頭金を多めに準備することが有効です。事前審査を2〜3社に申し込むと、通過の可能性を高められます。
Q: 売り先行と買い先行、住み替えローンを使うならどちらが有利ですか?
A: 資金面の安全性を重視するなら売り先行が有利です。売却額が確定した状態で新居の予算を組めるため、資金計画に狂いが生じにくくなります。
一方、希望エリアの物件数が少ない場合や自己資金に余裕がある場合は、買い先行で物件を確保する戦略も有効です。お客様の資産状況と希望条件に合わせて判断することが大切です。
Q: 住み替えローンが使えない場合、他にどんな方法がありますか?
A: 主に3つの代替手段があります。売却代金が入るまでの短期借り入れである「つなぎ融資」、旧居と新居のローンを同時に組む「ダブルローン」、そして一定期間内に売れなければ不動産会社が買い取る「買取保証」です。
それぞれ金利・リスク・売却額が異なるため、ご状況に合わせて不動産会社にご相談されることをおすすめします。
CONTACTお問い合わせ
お電話またはメール・LINEからも受付しています。
ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
お電話の際は、ホームページご覧の旨をお伝えいただくとスムーズです。
営業時間/10:00~18:00
定休/日曜

