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2026/09/07

コラム

札幌の空き家売却|方法と費用を解説

札幌の空き家売却|方法と費用を解説

相続や転居で空き家を抱えたまま、どう処分すべきか迷っていませんか。札幌では冬季の凍結や積雪による建物劣化が進みやすく、放置するほど売却条件が悪化します。

 

 

この記事では、札幌で空き家を売却する方法・かかる費用の内訳・使える制度まで、地元不動産会社の実務目線で詳しく解説します。

 

 

 

札幌で空き家を売却する3つの方法

 

空き家の売却方法は、建物の状態や立地条件によって大きく3つに分かれます。それぞれの特徴を把握し、ご自身の状況に合った方法を選ぶことが大切です。

 

 

【方法①】そのまま(現況)売却する

 

 

建物の状態が比較的良好であれば、現況のまま売り出すのが最もコストを抑えられる方法です。築20年以内でリフォーム歴がある物件や、地下鉄沿線で土地需要が高いエリアでは、建物付きのまま買い手がつくケースも多くあります。

 

 

【方法②】解体して更地にしてから売却する

 

 

築30年以上で老朽化が著しい場合は、解体して更地にした方が売れやすい傾向があります。特に札幌では冬場の凍結被害で基礎や配管が損傷した空き家が多く、買い手が修繕費を嫌って敬遠するケースが少なくありません。

 

 

【方法③】不動産会社による買取

 

 

急いで現金化したい場合や、建物の損傷が激しく一般市場での売却が難しい場合は、不動産会社による買取が有効です。仲介と比べると売却価格は相場の6〜8割程度になりますが、最短2週間ほどで現金化できるのが大きなメリットです。

 

 

どの方法が最適かは、建物の築年数・劣化状態・立地・お客様のスケジュールによって異なります。判断に迷われた場合は、まず現地査定で建物の状態を確認されることをおすすめします。

 

 

空き家・空き地の売却についてはこちら

 

 

 

空き家売却にかかる費用の内訳と目安

 

空き家の売却には、さまざまな費用が発生します。事前に総額を把握しておくことで、手取り額の見通しが立てやすくなります。

 

 

主な費用項目と札幌での相場目安は以下のとおりです。

  • 仲介手数料:売却価格×3%+6万円+消費税(例:1,000万円の売却で約39.6万円)
  • 登記費用:抵当権抹消登記で約1〜2万円、相続登記が未了の場合は司法書士報酬込みで約5〜10万円
  • 測量費:境界確定測量で約30〜50万円(敷地面積が広いほど高額になる傾向)
  • 解体費用:木造住宅で1坪あたり約3〜5万円が道内の相場
  • 残置物撤去費:家財道具の処分で約15〜40万円

北海道の空き家は敷地面積が大きいため、解体費用が高額になりやすい点に注意が必要です。札幌市内の住宅地でも敷地面積が60〜80坪ある物件は珍しくなく、解体費だけで200〜400万円に達することもあります。

 

 

費用の総額は、一般的な売却ケースで約50〜100万円、解体を伴う場合は250〜500万円程度が目安です。売却価格から差し引いた手取り額を正確に把握するためにも、査定時に費用の見積もりを合わせて確認しましょう。

 

 

売却の方法と費用の詳細

 

 

 

札幌特有の空き家リスクと冬季管理コスト

 

本州と異なり、札幌の空き家には北海道特有の気候リスクがあります。放置期間が長くなるほど建物の価値が急速に下がるため、早めの判断が重要です。

 

 

凍結による設備破損

 

 

冬季に暖房を切った状態で放置すると、水道管や給湯配管が凍結・破裂するリスクがあります。修繕費は軽度な配管交換でも約10〜30万円、床下浸水を伴う場合は100万円を超えるケースも報告されています。

 

 

積雪による構造劣化

 

 

札幌の年間降雪量は約600cmに達します。除雪されない空き家では屋根への積雪荷重が蓄積し、雨漏りや構造材の腐食が進行します。特に築30年以上の木造住宅では、1〜2シーズン放置しただけで大きな損傷が生じることがあります。

 

 

放置した場合の年間管理コスト

 

 

空き家を維持するだけでも、以下の費用が毎年かかります。

  • 固定資産税・都市計画税:年間約8〜15万円(市街地エリアの一般的な住宅地の場合)
  • 冬季の水抜き・巡回管理委託費:年間約5〜10万円
  • 火災保険料:年間約2〜5万円
  • 除草・除雪費用:年間約3〜8万円

合計すると年間約18〜38万円のコストがかかり続けます。売却せずに5年放置すれば、管理費用だけで100万円以上を失う計算になります。建物の劣化による資産価値の低下も加味すると、早期売却のメリットは非常に大きいと言えます。

 

 

 

使える制度と税金の優遇措置

 

空き家の売却に関しては、国や札幌市が設けている支援制度や税制優遇があります。条件に合えば費用を大幅に抑えられるため、事前に確認しておきましょう。

 

 

札幌市の空き家対策関連制度

 

 

札幌市では「札幌市空家等対策計画」に基づき、空き家の適正管理や利活用を推進しています。老朽危険空き家の除却に対する補助制度が設けられている場合があり、対象条件に該当すれば解体費用の一部助成を受けられる可能性があります。

 

 

また「特定空家」に指定されると、固定資産税の住宅用地特例(最大6分の1軽減)が解除され、税額が最大で約4.2倍に跳ね上がるリスクがあります。特定空家に指定される前に売却や解体を検討することが大切です。

 

 

相続空き家の3,000万円特別控除

 

 

相続で取得した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例があります。主な要件は以下のとおりです。

  • 被相続人が一人暮らしだった住居であること
  • 1981年(昭和56年)5月31日以前に建築された家屋であること
  • 相続から売却まで空き家のまま(賃貸や居住に使用していない)であること
  • 売却価格が1億円以下であること
  • 相続開始から3年後の年末までに売却すること

この特例は2027年12月31日までの売却が対象とされています。適用の可否は個別の事情により異なるため、税理士への相談をおすすめします。

 

 

相続登記の義務化(2024年4月施行済み)

 

 

2024年4月から相続登記が義務化されました。相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記しなければ、10万円以下の過料が科される可能性があります。売却には相続登記が前提となりますので、未了の方は早めに対応しましょう。

 

 

相続物件の売却について詳しくはこちら

 

 

 

空き家売却の流れと必要な準備

 

空き家の売却は、一般的な不動産売却と基本的な流れは同じですが、空き家ならではの準備事項があります。全体の流れを把握して、スムーズに進めましょう。

  • 相続登記の確認・完了:名義が被相続人のままでは売却できません。司法書士に依頼し、相続登記を完了させます
  • 不動産会社への査定依頼:現地を確認してもらい、建物の状態を踏まえた査定額を出してもらいます
  • 売却方法の決定:現況売却・解体更地・買取のいずれかを選択します
  • 媒介契約の締結:仲介を依頼する場合は媒介契約を結びます。売却活動の期間は一般的に3〜6ヶ月が目安です
  • 売買契約・引き渡し:買主が決まったら契約を締結し、残代金の受領と同時に引き渡しを行います

事前に準備しておきたい書類

  • 登記済権利証(登記識別情報通知)
  • 固定資産税の納税通知書
  • 建築確認済証・検査済証(手元にある場合)
  • 相続関係を証明する戸籍謄本類(相続登記に必要)
  • 土地の境界確認書や測量図(あれば)

書類が見つからない場合でも、不動産会社や司法書士がサポートできますので、まずはご相談ください。特に古い空き家では建築確認済証が紛失しているケースも多く、事前に把握しておくとスムーズです。

 

 

 

売却で失敗しないための注意点

 

空き家の売却で後悔しないために、札幌ならではの注意点を押さえておきましょう。

 

 

売却時期の見極め

 

 

札幌の不動産市場は季節による変動があります。12〜2月の厳冬期は内覧希望者が減少するため、成約までの期間が長引く傾向があります。一方、3〜5月の春先は転勤・新生活シーズンと重なり、購入需要が高まります。

 

 

可能であれば春の需要期に合わせて年明けから売却活動を開始するのが効果的です。ただし、凍結リスクがある空き家を冬越しさせること自体がコストとリスクを伴うため、冬前に売り切る判断も重要です。

 

 

買取と仲介の使い分け

 

 

JR沿線や地下鉄沿線など利便性の高いエリアでは、仲介で一般の買い手を探す方が高値での売却が期待できます。一方、市街地から離れたエリアや建物の老朽化が進んだ物件では、買取の方が早期に確実に現金化できるメリットがあります。

 

 

当社では、仲介・買取の両方に対応しており、お客様の状況に合わせた最適な売却プランをご提案しています。どちらが有利か迷われた場合は、お気軽にご相談ください。

 

 

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よくある質問

 

 

 

Q: 札幌で空き家を売却する場合、費用の総額はいくらくらいかかりますか?

 

A: 建物をそのまま売却する場合は、仲介手数料・登記費用・測量費などで約50〜100万円が一般的な目安です。

 

 

解体して更地にする場合は解体費が加わり、総額で250〜500万円程度になるケースが多くあります。敷地面積や建物の構造によって大きく変わるため、まずは査定時にお見積もりを確認されることをおすすめします。

 

 

 

Q: 相続した空き家を売却するとき、3,000万円特別控除は使えますか?

 

A: 一定の要件を満たせば、相続空き家の譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例を利用できます。主な要件として、被相続人の居住用家屋であったこと、1981年5月31日以前の建築であることなどがあります。

 

 

適用要件は細かく定められているため、具体的な判断は税理士にご相談されることをおすすめします。

 

 

 

Q: 冬の間に空き家が凍結で壊れた場合、そのまま売却できますか?

 

A: 凍結で損傷した空き家でも、現況のまま売却することは可能です。損傷の程度が軽微であれば、売却価格を調整して現況売却する方法があります。

 

 

損傷が大きい場合は、解体して更地にするか、不動産会社による買取を検討する方が現実的です。損傷度合いによって最適な方法が変わるため、まずは現地査定でご確認ください。

 

 

 

Q: 札幌市に空き家の解体や売却で使える補助金制度はありますか?

 

A: 札幌市では空き家等対策計画に基づき、老朽危険空き家の除却費用に対する補助制度が設けられている場合があります。対象要件や補助金額は年度により異なります。

 

 

最新の制度内容や申請方法については、札幌市の公式ホームページまたは住宅課窓口でご確認ください。当社でもご相談時に最新情報をご案内しています。

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