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札幌市の空き家解体補助金を活用する方法

相続した空き家の処分に悩んでいませんか。解体したいけれど費用が心配、かといって放置すれば積雪による倒壊リスクも高まります。

実は札幌市には、危険な空き家の解体費用を補助する制度があります。本記事では、札幌市の補助金制度の詳細から申請のコツ、解体と現況売却の費用比較まで、判断に必要な情報をまとめました。

札幌市『危険空家等除却補助金』の制度概要と上限額

札幌市では、倒壊や衛生上の問題がある危険な空き家の除却を促進するため、『危険空家等除却補助金』制度を設けています。全国向けの情報サイトでは触れられない、札幌市固有の制度内容を詳しく解説します。

補助金の対象要件と上限額

この補助金を受けるには、対象となる空き家が札幌市の調査で「危険空家等」と認定されることが前提条件です。主な要件は以下のとおりです。

補助金額は、解体工事費用の3分の1以内で、上限50万円が一般的な目安です。ただし年度ごとに予算枠が設定されており、予算上限に達した時点で受付が終了します。

2026年度の申請スケジュールと予算枠の傾向

例年、札幌市の申請受付は5月〜6月頃に開始され、予算枠に達し次第終了となります。近年は空き家問題への関心が高まり、申請件数が増加傾向にあります。

過去の実績では、受付開始から2〜3か月で予算枠が埋まるケースもありました。2026年度の申請を検討されている方は、4月頃から札幌市の公式サイトで最新情報を確認し、早めに準備を進めることをおすすめします。

補助金申請の流れと審査通過のコツ

補助金の申請手続きは複数のステップがあり、書類の不備や手順の誤りで審査に通らないケースも少なくありません。ここでは申請の流れと、スムーズに通過するためのポイントをお伝えします。

申請手続きの5ステップと必要書類

補助金の申請から交付までは、以下の流れで進みます。

特に重要なのは、交付決定前に工事を始めてしまうと補助対象外になるという点です。解体業者との契約時期にはご注意ください。

審査で落ちやすいポイントと事前準備

申請が通らない主な原因として、以下のケースが挙げられます。

事前に相続登記を済ませ、共有者がいる場合は同意を取り付けておくことが、スムーズな申請への近道です。また、見積書は複数の解体業者から取得し、工事内容の内訳が明確なものを選びましょう。

札幌で空き家を解体する費用の相場と内訳

補助金を活用するにしても、まず解体費用の全体像を把握しておくことが大切です。札幌ならではの気候条件による費用変動も含めて解説します。

木造・RC別の解体費用目安

札幌市内での解体費用の相場は、建物の構造や延床面積によって大きく変わります。一般的な目安は以下のとおりです。

これらに加えて、アスベスト含有材の処理費用(調査費3万〜5万円、除去費用は別途)、浄化槽の撤去費用、樹木の伐採・抜根費用などが上乗せされるケースがあります。

道内の解体業者は繁忙期と閑散期で価格差が出やすいため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。売却にかかる費用の詳細はこちらも併せてご確認ください。

冬季割増と春先着工のコスト差

北海道ならではの注意点として、冬季(12月〜3月)の解体工事は費用が割高になる傾向があります。積雪の除去作業、凍結した地面の掘削、暖房付き養生などの追加コストが発生するためです。

冬季割増は通常価格の約10〜20%増が目安です。一方、雪解け後の4月〜5月は着工しやすく、業者の稼働率もまだ上がりきらない時期のため、比較的リーズナブルに工事を依頼できます。

補助金の申請スケジュールと合わせると、4月に事前相談を済ませ、5〜6月に申請・交付決定を受けて、6〜7月に着工するのがコスト面で最も有利な流れといえます。

解体vs現況売却:費用比較シミュレーション

空き家の処分方法として、解体して更地にしてから売却する方法と、建物が建ったまま現況で売却する方法があります。どちらが有利かは、立地や建物の状態によって異なります。

解体して更地売却した場合の収支

木造30坪の空き家を解体し、土地面積50坪の更地として売却するケースを想定します。

更地にすることで買い手が見つかりやすくなり、売却期間の短縮が期待できます。ただし解体後は住宅用地の特例が外れ、固定資産税が最大で約4.2倍になる点に注意が必要です。売却までの期間が長引くと税負担が増えます。

解体せず現況のまま売却した場合の収支

同じ条件の空き家を建物付きのまま売却するケースです。

現況売却は初期費用がかからない反面、売却価格は更地より低くなる傾向があります。一方で、不動産会社による買取であれば、現況のまま短期間で現金化できるメリットもあります。

どちらが有利かはケースバイケースです。空き家・空き地の売却についてはこちらで詳しくご紹介しています。

札幌の積雪リスクと空き家を放置するデメリット

「いつか処分しよう」と先送りにしている間にも、空き家の維持コストとリスクは積み上がっていきます。特に札幌では、積雪が問題を加速させます。

倒壊・近隣トラブル・特定空家指定のリスク

札幌市は年間降雪量が約5メートルに達する世界有数の豪雪都市です。屋根に積もった雪の重みで老朽化した空き家が損壊したり、落雪が隣家や通行人に被害を与えるリスクがあります。

管理不全の空き家は、空家等対策特別措置法に基づき「特定空家等」に指定される可能性があります。指定されると、市から改善の助言・指導・勧告が行われ、勧告を受けた段階で固定資産税の住宅用地特例が解除されます。

その結果、固定資産税が従来の約4.2倍に跳ね上がるケースもあり、放置するほど経済的な負担が増大します。

除雪費用と固定資産税増額の負担

空き家であっても、近隣への配慮から除雪を行う必要があります。業者に依頼する場合、1シーズンあたり5万〜15万円程度の費用がかかるのが一般的です。

さらに、建物の維持管理費(定期的な換気・通水・草刈りなど)を考えると、年間の維持コストは20万〜30万円に達することも珍しくありません。数年放置すれば、解体費用に匹敵する金額を維持だけで費やしてしまう計算になります。

解体後の土地活用と売却の選択肢

空き家を解体した後の土地をどうするかも、重要な判断ポイントです。札幌市内でもエリアによって土地の評価や売れやすさは大きく異なります。

更地売却のメリットと注意点

更地にすることで得られる主なメリットは以下のとおりです。

注意点としては、前述のとおり固定資産税の特例解除があります。解体から売却完了までの期間をできるだけ短くする計画が重要です。

地下鉄沿線と郊外で異なる土地評価の考え方

札幌市内の土地評価は、交通利便性によって大きな差があります。地下鉄沿線の駅徒歩10分圏内であれば、更地にすることで坪単価30万〜50万円以上の評価が期待できるエリアもあります。

一方、JR沿線の郊外やバス便のみのエリアでは、坪単価が10万円を下回るケースも見られます。こうしたエリアでは、解体費用を回収できるだけの売却価格が見込めるかどうか、事前に査定を受けて判断することが重要です。

土地の売却を検討される方は、土地売却の流れと査定のポイントもご参照ください。

空き家の処分で迷ったらまず専門家に相談を

解体すべきか、現況のまま売却すべきか。補助金を使うべきか。判断に迷うのは当然のことです。

不動産会社に相談するメリット

空き家の処分は、解体費用・補助金・土地評価・税金など、複数の要素が絡み合います。インターネットの情報だけで最適な判断をするのは容易ではありません。

地元の不動産会社であれば、以下のようなサポートが可能です。

当社は札幌市内の空き家・空き地の売却実績が豊富です。解体と売却のどちらが有利か、お客様の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。

まずはお気軽に無料査定・お問い合わせはこちらからご相談ください。

よくある質問

Q: 札幌市の空き家解体補助金はいくらまで出ますか?申請の条件は?

A: 札幌市の『危険空家等除却補助金』は、解体費用の3分の1以内で上限50万円が一般的な目安です。対象となるには、市の調査で「危険空家等」と認定される必要があります。

申請者は建物の所有者または相続人であること、市税の滞納がないことなどの要件も求められます。年度ごとに予算枠があるため、早めの相談をおすすめします。

Q: 空き家を解体せずにそのまま売却することはできますか?

A: はい、可能です。「古家付き土地」として売却する方法があり、解体費用をかけずに処分できます。

また、不動産会社による買取であれば、現況のまま短期間で売却が完了するケースもあります。建物の状態や立地によって最適な方法は異なりますので、まずは査定を受けてみることをおすすめします。

Q: 札幌で空き家を解体する費用の相場はどのくらいですか?

A: 木造住宅30坪程度の場合、約90万〜150万円が目安です。鉄骨造やRC造ではさらに高額になります。

また、北海道では冬季(12月〜3月)の工事は10〜20%程度の割増になることが多いため、春先の着工がコスト面で有利です。アスベスト処理や浄化槽撤去が必要な場合は追加費用も発生します。

Q: 解体補助金の申請から交付までどのくらいの期間がかかりますか?

A: 事前相談から補助金の交付まで、一般的に4〜6か月程度を見込んでおく必要があります。危険度判定の調査、申請書類の審査、交付決定、工事の実施、完了報告と段階を踏むためです。

特に危険度判定には数週間かかることがあります。年度内に完了させるためにも、できるだけ早い時期に事前相談を始めることが重要です。

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