新着情報~ 空き物件売却隊からのお知らせ ~
2026/09/14
空き家の火災保険は入れるのか|札幌で持ち続ける年間費用の内訳
結論を先に書きます。空き家は、住んでいる家と同じ火災保険には入れないことがあります。誰も住んでいない建物は、一般物件という扱いになり、保険料が上がるか、引き受けを断られます。契約中の保険も、空き家になったことを伝えないまま放置すると、いざというときに支払われない恐れがあります。
あわせて、空き家を持ち続ける費用の全体像も押さえておいてください。固定資産税だけではありません。札幌では、冬の除雪と水抜き、屋根の雪下ろしが毎年かかります。年間で20万円から40万円というのが、よくある水準です。売るかどうかの判断は、この数字を知ってからするべきです。
空き家の火災保険が難しい理由
住宅物件から一般物件へ
火災保険は、人が住んでいる建物を住宅物件として、割安な保険料で引き受けています。誰も住まなくなると一般物件の扱いになり、保険料が上がります。用途が変わったのに届け出ないと、契約の前提が違うことになります。
リスクが高いと見られる
- 火災に気づく人がいない
- 放火の対象になりやすい
- 雨漏りや水漏れが長く放置される
- 不審者の侵入や、たき火の跡が見つかることがある
相続した実家を空き家にしたまま、親が入っていた火災保険をそのままにしている方が多くいます。契約者が亡くなっている、住んでいる人がいない、この2つが重なると、支払いの段階でもめます。相続が起きたら、保険会社に必ず連絡してください。
空き家でも入れる保険
- 空き家専用の火災保険を扱っている保険会社がある
- 家財を置いたまま、定期的に人が出入りしている場合は、住宅物件のまま継続できることがある
- 賃貸に出す予定があるなら、その旨を伝えて条件を確認する
- 少額短期保険で、空き家を対象にしているものもある
加入の可否や条件は保険会社によって違います。複数の会社に条件を確認してください。とくに、失火だけでなく、風雪害と水濡れが補償に含まれているかを見てください。札幌では、屋根が雪で傷んで雨漏りする、配管が凍って割れて水浸しになる、といった事故のほうが起きやすいためです。
持ち続ける費用の内訳
固定資産税・都市計画税
札幌市内の一般的な戸建てで、年間8万円から15万円程度。住宅が建っていれば住宅用地の特例で軽くなっていますが、特定空家に指定されると、この軽減が外れます。
火災保険
空き家扱いになると、住宅物件のときの2倍から3倍になることがあります。年間3万円から8万円程度を見込んでください。
除雪と排雪
札幌では、空き家でも敷地の前の雪を放置できません。市の除雪で道路の雪が敷地前に寄せられるため、そのままにすると近隣の通行の妨げになります。業者に頼むと1シーズン5万円から15万円程度です。
屋根の雪下ろし
屋根の形状によっては、雪下ろしが必要です。1回あたり3万円から10万円ほど。落雪で近隣に被害を出すと、賠償の話になります。
水道の基本料金と水抜き
水道を止めていなければ基本料金がかかります。止める場合も、閉栓の手続きと、配管の水抜きが必要です。水抜きを怠ると、冬のあいだに配管が凍って割れます。春に気づいたときには、床下が水浸しということもあります。
庭木と草の手入れ
夏の草刈り、庭木の剪定。放置すると近隣から苦情が入ります。年間3万円から10万円程度。
定期的な換気と通水
締め切ったままだと、湿気で内部が傷みます。月に1回程度、窓を開けて空気を入れ替え、水を流すのが理想です。遠方に住んでいると、この往復の交通費もかかります。
合計すると、札幌の空き家1軒で年間20万円から40万円というのが、よくある水準です。10年放置すれば200万円から400万円。そのあいだに建物は傷み、売れる価格は下がります。持ち続けるかどうかは、この数字を見てから決めてください。
保険がないまま事故が起きたら
空き家から出火して隣家を焼いた場合、失火責任法により、重大な過失がなければ賠償責任は負わないとされています。ただし、建物の管理に問題があったと判断されれば、工作物責任を問われることがあります。
また、屋根からの落雪で通行人にけがをさせた、塀が倒れて車を壊した、といった場合は、所有者の責任です。個人賠償責任保険や、施設賠償責任保険で備えることになります。火災保険に特約として付けられることもあります。
- 落雪による人身事故
- 塀や外壁の落下
- 屋根材が飛んで隣家を傷つける
- 放火による延焼
札幌では、落雪の事故がもっとも現実的な危険です。雪止めが外れていないか、屋根の下に人が通る場所がないかを確認してください。
保険の加入条件、補償の範囲、支払いの可否については、必ず保険会社にご確認ください。ここでは一般的な考え方を整理しています。
売るときに保険はどうするか
引き渡しの日に解約します。長期の契約を途中で解約すると、残りの期間分の保険料が戻ることがあります。自動では戻らないので、必ず保険会社に連絡してください。数万円が戻ってくることもあります。
- 引き渡し日を伝えて解約手続きをする
- 解約返戻金の有無を確認する
- 地震保険も同時に解約する
- 買主は自分で新しい保険に入る(引き継ぎはできない)
売る前にやることのまとめ
- 今の火災保険が空き家に対応しているか、保険会社に確認する
- 対応していなければ、空き家専用の保険を検討する
- 年間の維持費を書き出して合計する
- 水抜きが済んでいるか、冬前に確認する
- 屋根の雪止めと、落雪の危険を確認する
- 合計額と、売った場合の手取りを並べて比べる
当社では、空き家をそのままの状態で買い取っています。荷物が残っていても、傷んでいても構いません。維持費を払い続けるより手元に残るかどうか、一度数字で比べてみてください。
保険の条件は保険会社に、税金の扱いは税理士または税務署にご確認ください。ここでは売却を考えるうえでの費用の全体像を整理しています。
よくあるご質問
空き家でも火災保険に入れますか。
入れる場合と入れない場合があります。誰も住んでいない建物は一般物件の扱いになり、保険料が上がるか引き受けを断られます。空き家専用の保険を扱っている会社もあるので、複数の会社に条件を確認してください。
親の保険をそのままにしています。大丈夫ですか。
契約者が亡くなっていて、住んでいる人もいないと、支払いの段階でもめます。相続が起きたら保険会社に必ず連絡してください。
空き家の維持費は年間いくらかかりますか。
札幌の戸建てで年間20万円から40万円というのがよくある水準です。固定資産税、火災保険、除雪と排雪、雪下ろし、水道の基本料金、草刈りの合計です。
冬に気をつけることは何ですか。
水抜きと除雪です。水抜きを怠ると配管が凍って割れ、春に床下が水浸しになります。敷地前の雪を放置すると、近隣の通行の妨げになります。
屋根から雪が落ちて人にけがをさせたらどうなりますか。
所有者の責任です。個人賠償責任保険や施設賠償責任保険で備えます。火災保険の特約として付けられることもあります。雪止めが外れていないか確認してください。
どんな補償を付ければいいですか。
失火だけでなく、風雪害と水濡れが含まれているかを見てください。札幌では、屋根が雪で傷んで雨漏りする、配管が凍って割れるといった事故のほうが起きやすいためです。
売るときに保険はどうなりますか。
引き渡しの日に解約します。長期契約を途中で解約すると残りの期間分が戻ることがありますが、自動では戻りません。必ず保険会社に連絡してください。
荷物が残ったままでも買い取ってもらえますか。
そのままで構いません。当社では空き家を現状の状態で買い取っています。維持費を払い続けるのと、売って手元に残すのと、一度数字で比べてみてください。
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