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2023/04/25
古い家を直して売るか、そのまま売るか|効く手当てと避けたい工事
築年数は経っているが、まだ住める家。直してから売るか、そのまま売るか。この判断で迷う方は多くいます。答えは、どこまで直すつもりかによって変わります。
大きな改装は、かけた費用がそのまま売値に乗ることはまずありません。買主は自分の好みで直したいと考えるため、売主がした改装が評価されないことがあるからです。一方で、少額で印象が変わる手当ては効きます。
「直してから売るかどうか」と「壊して土地として売るかどうか」は別の判断です。ここでは、建物を残して売る前提で整理します。
やる価値のある手当て
水回りの清掃
台所、浴室、洗面台、トイレ。ここの汚れは、家全体の印象を決めます。交換ではなく、専門の清掃を入れるだけで見え方が変わります。費用も限られています。
壁紙の部分補修
破れている、はがれている、大きなシミがある。その部分だけ張り替えれば足ります。家全体を張り替える必要はありません。
切れた電球と動かない設備
点かない照明、閉まらない引き戸、動かない換気扇。小さな不具合が重なると、手入れされていない家という印象になります。数千円で直せるものは直してください。
庭木と外回り
伸びた庭木、枯れた植栽、割れたブロック。外観の第一印象は、写真にも実物にも効きます。札幌では、雪解け後に庭が荒れて見えることが多いので、売り出す前に整えてください。
やらないほうがよいこと
台所や浴室の全面交換
金額が大きいわりに、そのまま売値に乗りません。買主の好みに合うとは限らず、結局やり直されることもあります。その費用の分を価格に反映して、買主に選んでもらうほうが合理的です。
間取りを変える工事
壁を抜く、部屋を分ける。誰に合うかわからない改装に、大きな費用をかけるのは危険です。
好みの出る内装
個性的な壁紙、こだわりの照明、造作の棚。気に入る人には効きますが、合わない人には減点になります。買主の幅を狭めることになりかねません。
費用を回収しようとする値付け
直した分だけ高く売ろうとすると、相場から離れて売れなくなります。手当ての目的は、価格を上げることではなく、決まる速さを上げることです。
判断に迷うもの
給湯器や暖房のボイラー
寿命が近い設備は、買主が必ず気にします。交換するか、交換が必要だと伝えてその分を価格に反映するか。札幌では暖房が生活に直結するため、動かない状態で売り出すのは避けてください。動くなら、いつ交換したかを示せば足ります。
屋根と外壁
雨漏りしているなら、直すか、直さずに価格へ反映するかの選択です。金額が大きいので、両方を見積もって比べてください。放置して売ると、買主が最悪を想定して大きく値引きを求めてきます。
窓の断熱
札幌では効く可能性のある工事です。一重の窓が残っている家では、買主が暖房費を心配します。ただし費用も相応にかかるため、売値との兼ね合いで判断してください。
和室を洋室にする
需要はありますが、費用がかかります。畳が傷んでいるだけなら、表替えで十分なことが多いです。床から作り替える必要があるかを見てから決めてください。
直さずに売るときの伝え方
先に伝えて価格に反映する
ここは直していません、その分を価格に反映しています。この言い方なら、買主は納得できます。隠して後から見つかると、値引きどころか契約が白紙に戻ることもあります。
見積もりを添える
直すのにいくらかかるかを、実際の見積もりで示せると強い材料になります。買主は、想像より安いと感じることが多いからです。わからないままだと、最悪を想定されます。
手を入れた部分も伝える
いつ何を直したかの記録を出してください。屋根を葺き替えた、給湯器を替えた、窓を二重にした。直していない部分と直した部分の両方を示すと、説明に筋が通ります。
直すかどうかを決める前に、直した場合と直さない場合の両方の見込み額を聞いてください。差が工事費より小さければ、直す意味がありません。
売る前にやることのまとめ
- 実際の成約データで、その築年数の相場を確認する
- 直した場合と直さない場合の、両方の見込み額を聞く
- 差が工事費を上回るかを計算する
- 水回りの清掃、壁紙の部分補修、小さな不具合の修理から手を付ける
- 庭木と外回りを整える
- 給湯器や暖房が動くかを確認する
- 直していない部分は、見積もりを添えて先に伝える
- これまで手を入れた記録をまとめておく
いつ売り出すのがよいか
戸建て
札幌では4月から6月です。冬のうちに見積もりを取り、雪解けとともに手当てをして、春に売り出す。この流れが組みやすくなります。外回りの工事は、雪がある時期にはできません。
マンション
通年で売り出せます。専有部分の工事には管理規約の制限があるので、着手する前に管理会社へ確認してください。工事の届出が必要なことがあります。
よくあるご質問
直してから売ったほうが高く売れますか。
大きな改装は、かけた費用がそのまま売値に乗ることはまずありません。買主は自分の好みで直したいと考えるためです。少額で印象が変わる手当てに絞るほうが、費用対効果は高くなります。
まず何から手を付ければよいですか。
水回りの清掃、壁紙の部分補修、切れた電球や動かない設備の修理、庭木と外回りの手入れです。どれも費用が限られていて、印象が大きく変わります。
台所や浴室は交換すべきですか。
おすすめしません。金額が大きいわりに売値に乗らず、買主の好みに合わずにやり直されることもあります。その費用の分を価格に反映して、買主に選んでもらうほうが合理的です。
給湯器や暖房が古いのですが。
札幌では暖房が生活に直結するため、動かない状態で売り出すのは避けてください。動くなら、いつ交換したかを示せば足ります。寿命が近い場合は、その分を価格に反映して先に伝えてください。
雨漏りしています。直すべきですか。
直す場合と、直さずに価格へ反映する場合の両方を見積もって比べてください。放置して何も伝えずに売ると、買主が最悪を想定して大きく値引きを求めてきます。
窓の断熱工事は効きますか。
札幌では効く可能性があります。一重の窓が残っている家では、買主が暖房費を心配するためです。ただし費用も相応にかかるので、売値との兼ね合いで判断してください。
直していない部分はどう伝えますか。
先に伝えて、その分を価格に反映していると説明してください。直すのにいくらかかるかの見積もりを添えると、買主は想像より安いと感じることが多く、話がまとまりやすくなります。
和室は洋室にしたほうがよいですか。
畳が傷んでいるだけなら、表替えで十分なことが多いです。床から作り替える必要があるかを見てから決めてください。費用が大きくなるわりに、回収できるとは限りません。
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