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不動産を売った翌年に上がるもの|住民税・国民健康保険料・医療費の窓口負担

先に結論です。不動産を売って利益が出ると、翌年の住民税と国民健康保険料が上がります。譲渡所得も所得として扱われるためです。所得税だけを見ていて、翌年6月の通知で驚く方が毎年います。

さらに、後期高齢者医療保険料、介護保険料、医療費の窓口負担の割合、児童手当や高校の授業料の支援まで、所得で決まるものはすべて影響を受ける可能性があります。売る前に、どこまで波及するかを確認しておいてください。

何がどう上がるか

住民税

譲渡所得に対して、短期なら9パーセント、長期なら5パーセントがかかります。会社員の方は、給与から天引きするか、自分で納付するかを申告書で選べます。天引きを選ぶと、会社に大きな所得があったことが伝わります。気になるなら、自分で納付を選んでください。

国民健康保険料

前年の所得をもとに計算されるため、売った翌年の保険料が上がります。自営業の方、退職して国保に入っている方は、影響が大きく出ます。年間の上限額はありますが、そこまで上がることもあります。

後期高齢者医療保険料・介護保険料

75歳以上の方、65歳以上の方は、これらの保険料も所得で決まります。売った翌年に負担が増えます。

医療費の窓口負担の割合

所得が一定を超えると、窓口で払う割合が上がることがあります。1割が2割、2割が3割になると、通院の多い方には重い変化です。翌年の1年間だけの話ですが、事前に知っておくかどうかで受け止め方が違います。

その他

影響が出るのは、原則として売った翌年の1年間です。その次の年には元に戻ります。ただし、その1年をどう乗り切るかは、事前に分かっているかどうかで大きく違います。

3,000万円控除を使った場合

ここが大事なところです。自宅を売って3,000万円特別控除を使い、譲渡所得がゼロになった場合、住民税も国民健康保険料も上がりません。控除後の金額で判定されるためです。

札幌の一般的な自宅の売却では、利益が3,000万円を超えることはあまりありません。つまり、多くのケースでは、この心配は不要ということです。

一方、次のような場合は控除が使えず、影響が出ます。

いつ、いくら来るのか

  1. 売った年の翌年2月16日から3月15日 確定申告。所得税を納める
  2. 同年6月ごろ 住民税の納税通知書が届く。4回に分けて納付するか、給与から天引き
  3. 同年6月から7月ごろ 国民健康保険料の通知が届く
  4. 同年7月から8月ごろ 後期高齢者医療保険料、介護保険料の通知
  5. 同年8月ごろ 医療費の窓口負担の割合が切り替わる

所得税を払った後、数か月かけて次々と通知が来ます。売却代金を全部使ってしまうと、支払いに困ることがあります。

目安として、譲渡所得の4割前後を、翌年の支払いのために手元に残しておくと安心です。所得税・住民税で約2割から4割、そこに保険料の増加分が乗ります。これを使わずに取っておけば、通知が来ても慌てません。

減らす方法はあるか

とくに最後の2つは、複数の不動産を持っている方には効きます。売る順番と年を組み立てるだけで、負担が変わります。

札幌で確認できる窓口

売る前に、譲渡所得がいくらになりそうかを伝えて、保険料がどう変わるかを窓口で試算してもらうこともできます。金額が大きい場合は、事前に聞いておく価値があります。

売る前にやることのまとめ

  1. 売却益が出そうかを概算する
  2. 3,000万円控除などの特例が使えるかを確認する
  3. 控除後の譲渡所得がゼロなら、保険料への影響はない
  4. ゼロにならないなら、翌年の増加分を見積もる
  5. 譲渡所得の4割前後を、翌年の支払いのために残しておく
  6. 住民税は、天引きか自分で納付かを申告書で選ぶ

保険料の計算方法や、医療費の窓口負担の判定は、お住まいの自治体と加入している制度によって違います。具体的な金額は、区役所の窓口または税理士にご確認ください。

よくあるご質問

不動産を売ると国民健康保険料は上がりますか。

譲渡所得が出れば上がります。前年の所得をもとに計算されるため、売った翌年の保険料に反映されます。自営業の方や、退職して国保に入っている方は影響が大きく出ます。

3,000万円控除を使えばどうなりますか。

控除後の譲渡所得がゼロになれば、住民税も国民健康保険料も上がりません。札幌の一般的な自宅の売却では、利益が3,000万円を超えることはあまりないため、多くのケースで心配は不要です。

いつ通知が来ますか。

住民税が6月ごろ、国民健康保険料が6月から7月ごろ、後期高齢者医療保険料と介護保険料が7月から8月ごろです。確定申告のあと、数か月かけて次々と届きます。

医療費の窓口負担も変わりますか。

所得が一定を超えると割合が上がることがあります。1割が2割、2割が3割になると、通院の多い方には重い変化です。

影響はいつまで続きますか。

原則として売った翌年の1年間です。その次の年には元に戻ります。

いくら残しておけばいいですか。

譲渡所得の4割前後を目安に残しておくと安心です。所得税・住民税で約2割から4割、そこに保険料の増加分が乗ります。

会社に知られたくないのですが。

住民税を給与から天引きせず、自分で納付する方法を確定申告書で選べます。天引きを選ぶと、会社に大きな所得があったことが伝わります。

負担を減らす方法はありますか。

特別控除を漏らさず使う、取得費と譲渡費用を正しく計上する、複数の物件があるなら売る年を分ける、損失が出た物件と同じ年に売る、といった方法があります。

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