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2026/09/11
不動産売却の登録免許税と抵当権抹消費用
不動産売却の登録免許税と抵当権抹消費用
不動産を売却する際、住宅ローンが残っていれば抵当権抹消の手続きが欠かせません。このとき発生する登録免許税や司法書士報酬について、「結局いくらかかるのか」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、不動産売却における登録免許税の仕組みから、抵当権抹消にかかる費用の内訳、決済当日の同時抹消フロー、さらに札幌で手続きする場合のローカル情報まで、実務に基づいて詳しく解説します。
登録免許税とは?不動産売却で必要になる場面
登録免許税は、不動産の権利関係を法務局に登記する際に課される国税です。売買・相続・贈与など、登記の原因によって税率が異なります。
不動産売却において、売主が負担する登録免許税は主に以下のものです。
- 抵当権抹消登記:住宅ローン完済後に設定されている抵当権を外すための登記で、不動産1個につき1,000円
- 住所変更登記:登記上の住所と現住所が異なる場合に必要で、不動産1個につき1,000円
一方、所有権移転登記にかかる登録免許税は買主の負担が一般的です。売主としては「自分が負担するのは抵当権抹消と住所変更の登記費用」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
なお、売却にかかる費用全体を把握したい方は、売却の方法と費用についてはこちらをご覧ください。
抵当権抹消にかかる費用の内訳シミュレーション
抵当権抹消の費用は、登録免許税だけではありません。司法書士報酬や各種実費を含めた総額を把握しておくことが大切です。
以下に、物件タイプ別の費用シミュレーションを示します。
マンション(土地1筆+建物1個=不動産2個)の場合
- 登録免許税:1,000円 × 2個 = 2,000円
- 司法書士報酬:10,000円〜18,000円(全国平均は約15,000円)
- 登記事項証明書取得費:480円 × 2通 = 960円
- 郵送・交通費等の実費:500円〜1,000円程度
- 合計目安:約13,500円〜22,000円
戸建て(土地2筆+建物1個=不動産3個)の場合
- 登録免許税:1,000円 × 3個 = 3,000円
- 司法書士報酬:12,000円〜20,000円
- 登記事項証明書取得費:480円 × 3通 = 1,440円
- 郵送・交通費等の実費:500円〜1,000円程度
- 合計目安:約17,000円〜25,500円
土地が複数の筆に分かれている場合は、筆数分だけ登録免許税が加算されます。事前に登記事項証明書で筆数を確認しておくと安心です。
住宅ローン完済から抵当権抹消までのタイムラインと放置リスク
住宅ローンを完済すると、金融機関から抵当権抹消に必要な書類が届きます。しかし、この手続きには法的な「期限」が明確に定められていないため、放置してしまう方も少なくありません。
完済後に届く書類と手続きの目安
- 完済後1〜3週間:金融機関から「弁済証書(解除証書)」「登記済証または登記識別情報」「金融機関の委任状」が届く
- 届いてから1〜2ヶ月以内:これらの書類が届いたら、できるだけ早めに抹消登記を申請するのが望ましい
- 金融機関の委任状の有効期限:多くの場合、発行日から3ヶ月程度とされている
抹消登記を放置した場合に起こるトラブル
抹消登記をしないまま年数が経過すると、さまざまな問題が発生するおそれがあります。
- 売却時に買主が見つかりにくい:登記簿上に抵当権が残っていると、買主や金融機関が難色を示すケースがある
- 書類の再取得が必要になる:金融機関の合併・名称変更があると、追加書類が必要になり手間と費用が増える
- 相続が発生すると手続きが複雑化:所有者が亡くなった後に抵当権抹消を行う場合、相続登記と併せて手続きが必要になることがある
実務では、完済後に5年以上放置していた事例で、金融機関の統廃合により書類再発行に2ヶ月以上かかったケースもあります。完済したら早めに対応することをおすすめします。
売却決済日当日の抵当権抹消同時処理フロー
不動産売却では、住宅ローンが残っている状態で売買契約を締結し、決済日当日に売買代金で残債を返済しつつ抵当権を抹消する「同時抹消」が一般的です。
決済当日の流れを時系列で解説します。
当日の時系列(一般的な午前決済の場合)
- 9:30頃:売主・買主・司法書士・不動産会社が金融機関または不動産会社の事務所に集合
- 9:30〜10:00:司法書士が本人確認・書類の最終チェックを実施。売主は抵当権抹消の委任状に署名・捺印
- 10:00〜10:30:買主が売買代金を売主の口座へ振込送金。着金確認を行う
- 10:30〜11:00:売主が住宅ローンの残債を金融機関へ一括返済。金融機関から抵当権抹消書類を受領
- 11:00〜12:00:司法書士が法務局へ移動し、「所有権移転登記」と「抵当権抹消登記」を同時に申請
- 1〜2週間後:登記完了。買主に新しい登記識別情報が届く
同時抹消で注意すべきポイント
同時抹消をスムーズに進めるために、以下の点に注意が必要です。
- 金融機関への一括返済の申し出は、決済日の2〜3週間前までに行う
- 返済額は日割り計算のため、決済日がずれると金額が変わる可能性がある
- 売主の住宅ローンを取り扱う金融機関と、決済場所が異なる場合は書類の受け渡しに時間がかかる
マンション売却の具体的な流れについては、マンション売却の流れはこちらも併せてご確認ください。
抵当権抹消を自分でやる場合と司法書士に依頼する場合の比較
抵当権抹消登記は、司法書士に依頼せず自分で法務局に申請することも可能です。ただし、売却を伴う場合は注意すべき点があります。
自分で行う場合の具体的手順
- 法務局のホームページから「抵当権抹消登記申請書」のひな型をダウンロード
- 金融機関から届いた書類(解除証書・登記識別情報・委任状)を確認
- 申請書に物件情報・抵当権の内容を記入し、収入印紙(不動産1個につき1,000円分)を貼付
- 管轄の法務局窓口に申請書と添付書類一式を提出
- 不備がなければ1〜2週間で登記完了
自分で行えば司法書士報酬の10,000円〜20,000円を節約できます。しかし、書類の記入ミスや添付漏れがあると補正指示が出され、再度法務局を訪問する手間がかかります。
司法書士に依頼すべきケースの判断基準
以下に該当する場合は、司法書士への依頼を強くおすすめします。
- 売却に伴う同時抹消の場合:決済当日にミスが許されないため、専門家の対応が不可欠
- 不動産の筆数が3つ以上ある場合:申請書の記載が複雑になりやすい
- 金融機関の合併等で書類が複雑な場合:登記名義と現在の金融機関名が異なるケースでは追加書類が必要
- 平日に法務局へ行く時間がない場合:窓口受付は平日8:30〜17:15のみ
住宅ローン完済後の単純な抹消であれば自分でも対応できますが、不動産売却と同時に行う場合は約90%以上の方が司法書士に依頼しています。費用と安心のバランスを考慮して判断しましょう。
札幌で抵当権抹消手続きをする際のローカル情報
札幌エリアで不動産売却に伴う抵当権抹消を行う場合、地元ならではの情報を押さえておくと手続きがスムーズです。
札幌法務局での申請窓口と手続きの流れ
札幌法務局の本局は、JR札幌駅から徒歩圏内に位置しています。市街地エリアの不動産であれば、多くの場合この本局が管轄です。
- 所在地:札幌市(JR沿線・地下鉄沿線からアクセス良好)
- 受付時間:平日8:30〜17:15
- 登記相談:事前予約制で、抵当権抹消の申請書の書き方を無料で相談可能
- 郵送申請:窓口に行けない場合は郵送でも申請可能。返送用封筒と切手を同封する
なお、道内には札幌法務局のほかに函館・旭川・釧路の地方法務局があります。物件の所在地によって管轄が異なるため、事前に確認が必要です。
北海道内の司法書士報酬相場と冬季決済の注意点
北海道内の抵当権抹消にかかる司法書士報酬は、12,000円〜20,000円程度が相場です。全国平均の15,000円前後と大きな差はありませんが、札幌市内であれば競争原理が働き、比較的リーズナブルな事務所も見つかります。
冬季(12月〜3月)に決済を行う場合、以下の点に注意が必要です。
- 年末年始の金融機関休業:12月下旬〜1月初旬は一括返済手続きが停止するため、決済日の設定に制約がある
- 悪天候による交通障害:大雪や吹雪で決済当日に関係者が集まれないリスクがある。予備日の設定を検討する
- 法務局の混雑:年度末(3月)は不動産取引が集中し、登記完了まで通常より時間がかかる場合がある
当社では札幌の市街地エリアを中心に、地下鉄沿線・JR沿線の不動産売却を数多くお手伝いしてきました。冬季の決済スケジュールについてもお気軽にご相談ください。
札幌の戸建て売却に関する情報は、札幌の戸建て売却についてはこちらもご覧ください。
よくある質問
Q: 抵当権抹消の登録免許税はいくらですか?
A: 抵当権抹消の登録免許税は、不動産1個につき1,000円です。一般的なマンションであれば土地1筆と建物1個で合計2,000円、戸建てで土地が2筆ある場合は合計3,000円となります。
登録免許税のほかに司法書士報酬(10,000円〜20,000円程度)と実費がかかるため、総額では15,000円〜25,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。
Q: 住宅ローンを完済したのに抵当権抹消をしないまま売却できますか?
A: 原則として、抵当権が登記簿に残ったままでは売却は困難です。買主の住宅ローン審査で問題になるほか、買主側の金融機関が融資を実行しないケースがほとんどです。
実務では、売却決済日の当日に売買代金でローン残債を返済し、同時に抵当権抹消を行う「同時抹消」が一般的な方法として広く利用されています。
Q: 抵当権抹消は自分でもできますか?司法書士に依頼すべきケースはどんなときですか?
A: 住宅ローン完済後の単純な抹消であれば、ご自身で法務局に申請することも可能です。申請書のひな型は法務局のホームページからダウンロードできます。
ただし、不動産売却に伴う同時抹消の場合は、決済当日にミスなく手続きを完了させる必要があるため、司法書士に依頼するのが安全です。費用差は10,000円〜20,000円程度ですので、リスクを考慮して判断されることをおすすめします。
Q: 不動産売却の決済日に抵当権抹消を同時に行う場合、当日の流れはどうなりますか?
A: 一般的な流れとしては、まず売主・買主・司法書士が決済場所に集合し、本人確認と書類チェックを行います。次に買主から売買代金が振り込まれ、着金を確認します。
その後、売主が金融機関にローン残債を一括返済し、金融機関から抵当権抹消書類を受領します。司法書士がこれらの書類をまとめて法務局に申請し、所有権移転登記と抵当権抹消登記を同時に行います。登記完了までは通常1〜2週間程度です。
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