札幌で戸建ての売却を考え始めると、まず気になるのが「今いくらで売れるのか」という相場です。
この記事では、札幌市厚別区の新さっぽろ駅周辺と地下鉄東西線沿線の戸建てについて、売却相場の目安を整理します。築年数・土地面積・駅距離ごとの価格帯、相場の調べ方、築古戸建ての売り方まで、当社の実務経験をもとに解説します。
最初に結論として、価格帯の目安をお伝えします。戸建ての相場は「築年数」「土地面積」「駅距離」の3つで大きく変わります。
以下の表は、REINSの成約事例と当社の取引の傾向から作った2026年時点の目安です。個別の物件の条件で上下するため、参考値としてご覧ください。
| 築年数 | 成約価格の目安 | 評価の中心 |
|---|---|---|
| 築10年以内 | 2,800万〜3,800万円 | 建物+土地 |
| 築11〜20年 | 2,000万〜2,900万円 | 建物+土地 |
| 築21〜30年 | 1,300万〜2,000万円 | 土地の比重が増える |
| 築31〜40年 | 900万〜1,500万円 | 土地値が中心 |
| 築41年以上 | 600万〜1,200万円 | ほぼ土地値 |
木造戸建ての建物評価は、一般的に築20〜25年ほどで大きく下がります。そのため築30年を超えると、価格は土地の評価で決まる場面が多くなります。
| 条件 | 土地面積150㎡前後 | 土地面積200㎡前後 |
|---|---|---|
| 駅徒歩10分以内 | 土地値 1,500万〜2,000万円 | 土地値 1,900万〜2,600万円 |
| 駅徒歩11〜20分 | 土地値 1,000万〜1,400万円 | 土地値 1,300万〜1,800万円 |
| バス便エリア | 土地値 600万〜1,000万円 | 土地値 800万〜1,300万円 |
駅から徒歩10分以内とバス便エリアでは、同じ広さでも土地の評価に約2倍の差が出ることがあります。戸建ての売却相場を見るときは、駅距離を最初に確認することをおすすめします。
物件種別ごとの進め方は、札幌の戸建て売却について詳しく見るでもご紹介しています。
ここでは、ここ数年の相場の流れを確認します。札幌全体の地価上昇は、新さっぽろ周辺にも及んでいます。
札幌市の住宅地の地価公示は、2021年から2025年にかけて上昇が続きました。新さっぽろ駅周辺の住宅地も、この5年で約20〜30%上がったとみられます。
一方、2025年以降は上昇の勢いが落ち着いてきました。金利の動きや建築費の高止まりを受けて、買主様が価格をより慎重に比べる傾向が見えます。
当社が新さっぽろ周辺でお手伝いした戸建て売却では、売出しから成約までの期間は平均で3〜4か月でした。駅徒歩圏で価格が相場に合っている物件は、1〜2か月で決まる例も多くあります。
反対に、相場より10%以上高く売り出した物件は、半年を超えて価格を見直す例が目立ちました。最初の価格設定が、売却期間と最終的な手取り額を大きく左右します。
相場はお客様ご自身でもある程度調べられます。無料の公的データの使い方と、価格の見方を整理します。
調べる手順は、まず近い場所の取引事例を3〜5件集めることから始めます。次に、地価公示や路線価で土地の単価を確かめると、目安の精度が上がります。
札幌の戸建てでは、売出価格から成約価格までに5〜10%ほど下がる例がよく見られます。たとえば2,000万円で売り出し、1,850万円前後で決まるといった流れです。
売却にかかる費用や手取り額の考え方は、売却の方法と費用で詳しく解説しています。
相場の数字だけでは見えない、地元ならではの事情があります。当社が査定で特に注目している点をまとめます。
新さっぽろ駅周辺では、大学や病院、ホテル、商業施設の再開発が進みました。地下鉄東西線とJR千歳線の両方を使える点は、札幌の中でも大きな強みです。
JR沿線で新千歳空港へ出やすく、地下鉄沿線で市街地エリアへ通いやすい環境は、子育て世帯から人気があります。駅徒歩圏の戸建ては、道内の転勤者からの問い合わせも多い傾向です。
このエリアには、昭和40〜50年代に造成された大規模な住宅団地があります。区画が整っている反面、築40年を超える戸建てが多いのが特徴です。
北海道の戸建てでは、冬の暖房費や除雪の手間を気にする買主様が多くいます。設備の更新履歴を書面でまとめておくと、査定時の説明がしやすくなります。
築30年を超える戸建ては、売り方によって手取り額と手間が変わります。3つの選択肢を比べてみます。
| 方法 | 価格の目安 | 期間の目安 | 手間 |
|---|---|---|---|
| そのまま売る(仲介) | 土地値の90〜100% | 3〜6か月 | 内覧対応が必要 |
| 更地にして売る(仲介) | 土地値の100%前後から解体費を引いた額 | 4〜8か月 | 解体の手配が必要 |
| 買取 | 相場の70〜80% | 2週間〜1か月 | 少ない |
札幌の木造戸建ての解体費は、一般的に坪4万〜6万円ほどが目安です。30坪の家なら120万〜180万円前後かかるため、手取り額では大きな差にならないこともあります。
解体は元に戻せないため、先に査定を受けてから決めるのが安全です。空き家になっている場合は、空き家・空き地の売却もあわせてご覧ください。
最後に、相場に近い価格で売却するための実務のポイントをお伝えします。季節と売り方の選び方が鍵になります。
札幌では12月〜2月に成約件数が減り、春の3〜5月に動きが増えます。ただし冬に探す買主様は購入の意欲が高い方が多く、冬の売り出しにも利点があります。
時間に余裕があり、高く売りたい場合は仲介が向いています。相続の手続きや住み替えの期限があり、早く現金化したい場合は買取が向いています。
当社では、まず仲介で一定期間売り出し、決まらなければ買取に切り替える方法もご提案しています。お客様のご事情に合わせて、両方の価格を並べて比べていただけます。
札幌市厚別区で戸建ての売却をお考えなら、まずは現在の相場を知ることから始めましょう。
戸建ての売却相場について、お客様からよくいただくご質問にお答えします。
A: 築40年以上の戸建ては、多くの場合、建物より土地の価値が評価の中心になります。駅からの距離や土地の形がよければ、土地値に近い価格で売れる例も多くあります。
そのまま売るか、更地にするか、買取にするかで手取り額が変わるため、売り方を比べてから決めることをおすすめします。
A: 冬は成約件数が減りますが、価格が大きく下がるとは限りません。冬に探す買主様は購入の意欲が高い傾向があります。
除雪や室内を暖めておく準備、夏の写真の用意で、季節の不利を補うことができます。
A: 駅徒歩圏では、再開発で生活の利便性が上がり、需要が高まりやすくなっています。地下鉄東西線とJR千歳線の両方を使える点も評価されています。
ただし影響の大きさは駅からの距離で違い、バス便エリアでは効果が小さい傾向です。
A: 国土交通省の不動産情報ライブラリでは、実際の取引価格を地図から調べられます。地価公示や国税庁の路線価も無料で見られます。
近い場所の事例を3〜5件集め、土地の単価と比べると、おおよその相場をつかめます。
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