新着情報~ 空き物件売却隊からのお知らせ ~
2026/09/14
ロードヒーティングと融雪槽のある家を売る|札幌で買主に伝えること
結論から書きます。ロードヒーティングや融雪槽は、あれば必ず有利というものではありません。動くかどうか、ランニングコストがいくらか、この2つを答えられて初めて価値になります。壊れたまま放置されている設備は、買主にとっては撤去費用がかかる荷物です。
札幌の戸建てでは、駐車場のロードヒーティング、玄関前の融雪マット、敷地内の融雪槽がよく設置されています。設置から15年、20年たったものは、動かないか、動いても燃料費が重くて使っていないという家が少なくありません。売る前に、今の状態をはっきりさせてください。
設備の種類と特徴
ロードヒーティング(灯油式)
ボイラーで温めた不凍液を、路面下の配管に循環させる方式です。広い面積を融かせますが、燃料費がかかります。ボイラーの寿命はおおむね15年前後です。
ロードヒーティング(電熱線式)
路面下に発熱体を埋め込む方式です。設置費用は抑えられますが、電気代がかかります。面積が狭い玄関前などに使われます。
融雪槽
敷地内に埋めた槽に雪を投入し、バーナーや地下水で融かす設備です。排雪の手間が減る反面、燃料費と、投入する労力はかかります。
融雪マット
後付けできる電熱マットです。移動できるものが多く、設備というより家財に近い扱いになります。
買主がまず聞くのは、1シーズンでいくらかかりますかという質問です。実際に使っていた年の灯油代や電気代を、おおよそでも答えられるようにしておいてください。答えられないと、高くつくのではという想像だけが残ります。
売る前に確認する5つ
今も動くか
何年も使っていない設備は、動かない前提で考えてください。スイッチを入れても反応しない、不凍液が抜けている、配管が詰まっている。よくあることです。雪が降る前に一度動かして確かめるのが理想です。
ボイラーの設置年
本体に製造年のシールが貼られています。15年を超えていれば、買主は交換費用を見込みます。交換は数十万円から100万円を超えることもあります。
配管の状態
路面下の配管は、掘り返さないと確認できません。部分的に融けない箇所があるなら、配管が傷んでいる可能性があります。融け方のむらは、使っていればわかる情報です。
燃料タンクの位置と容量
暖房と共用のタンクか、ロードヒーティング専用かで、費用の見え方が変わります。タンクの容量と、1シーズンの給油回数を整理しておいてください。
融雪槽の投入口と安全対策
ふたが確実に閉まるか、周囲が沈んでいないか。小さなお子さんのいる家庭は、この点を気にします。
付帯設備表への書き方
ロードヒーティングと融雪槽は、付帯設備表に必ず記載します。書き方の例を挙げます。
- 動く場合 設置年、燃料の種類、直近のシーズンの稼働状況、おおよその費用
- 動かない場合 いつから使っていないか、故障しているのか、使っていないだけなのか
- わからない場合 所有してから使ったことがない、状態は不明、と書く
動かないものを、動くと思わせる書き方をしてはいけません。逆に、動かないと書いたうえで引き渡せば、その設備について責任を負いません。直してから売る必要もありません。
相続した家では、売主自身が使ったことがないケースがほとんどです。その場合は、相続により取得したため使用したことがなく状態は不明、と正直に書いてください。これが一番安全です。
価格にどう効くか
- 動くロードヒーティングがある 駐車場の除雪が不要になるため、強みになる
- 動かないロードヒーティングがある 撤去または放置の判断が必要。大きな加点にはならない
- 融雪槽が使える 排雪費用が減るため、評価される
- 間口が広く、除雪の負担が大きい家 設備の有無が効きやすい
- 駐車場が小さく、除雪がすぐ終わる家 設備の有無はあまり効かない
つまり、除雪の負担が大きい家ほど、これらの設備の価値が上がります。逆に、もともと雪かきが楽な立地なら、あってもなくても価格はあまり変わりません。
車庫・物置・カーポートの扱い
引き渡すか撤去するか
敷地に据え付けられた物置や車庫は、原則として不動産と一緒に引き渡します。ブロックの上に置いただけの物置は、動かせるため、撤去するか残すかを契約で決めます。
登記の要否
屋根と三方の壁があり、土地に定着しているものは、登記の対象になります。基礎に固定された車庫は登記が必要で、未登記のままだと買主の住宅ローンで問題になります。
建ぺい率への算入
カーポートは登記の対象外でも、建築面積には算入されることがあります。後から設置して建ぺい率をオーバーしている家は、札幌では珍しくありません。
中身は必ず空にする
物置の中、車庫の棚、天井裏。引き渡しの日に忘れがちな場所です。タイヤ、灯油の残り、除雪機、古い塗料。処分に費用がかかるものが出てくると、買主から請求されます。
除雪機は、引き渡すのか持って行くのかを必ず決めておいてください。買主が使えるものと思っていたのに持ち去られていた、という行き違いが実際に起きています。付帯設備表に明記してください。
撤去するかどうかの判断
壊れたロードヒーティングを撤去するには、路面をはがす工事が必要で、数十万円かかります。売主が先に撤去する意味はほとんどありません。
- 動かないまま、状態を明記して引き渡す(もっとも多い)
- 買主が使うなら、修理費用を価格で調整する
- 買主が駐車場を作り直す予定なら、そのときに一緒に撤去される
古い物置についても同じです。撤去費用を売主が負担するより、状態を伝えて価格に反映するほうが、手取りが多く残ることがほとんどです。
売る前にやることのまとめ
- 雪の降る前に、ロードヒーティングを一度動かして確かめる
- ボイラーの製造年を確認する
- 使っていた年の燃料費を思い出して整理する
- 融雪槽のふたと周囲の状態を見る
- 物置、車庫、天井裏の中身をすべて出す
- 除雪機を引き渡すかどうか決める
- 付帯設備表に、動くか動かないかを正直に書く
当社では、設備が動かない家もそのまま買い取っています。修理も撤去も不要です。荷物が残っていても構いません。まずは今の状態でいくらになるかをご確認ください。
設備の修理や交換の費用は施工業者に、建築面積への算入は札幌市の建築指導課および建築士に、登記の要否は土地家屋調査士にご確認ください。
よくあるご質問
ロードヒーティングがあると高く売れますか。
動くかどうかと、1シーズンの費用を答えられて初めて価値になります。壊れたまま放置されている設備は、買主にとって撤去費用のかかる荷物です。
壊れているロードヒーティングは直してから売るべきですか。
直す必要はありません。撤去には路面をはがす工事が必要で数十万円かかります。状態を明記して引き渡し、価格に反映するほうが手取りが多く残ります。
買主から必ず聞かれることは何ですか。
1シーズンでいくらかかるかです。実際に使っていた年の灯油代や電気代を、おおよそでも答えられるようにしておいてください。
相続した家で、使ったことがありません。
相続により取得したため使用したことがなく状態は不明、と付帯設備表に正直に書いてください。これが一番安全です。
ボイラーの寿命はどれくらいですか。
おおむね15年前後です。本体に製造年のシールが貼られています。15年を超えていれば、買主は交換費用を見込みます。
融雪槽で気をつけることはありますか。
ふたが確実に閉まるか、周囲が沈んでいないかを確認してください。小さなお子さんのいる家庭はこの点を気にします。
物置や車庫はどう扱いますか。
据え付けられたものは不動産と一緒に引き渡します。基礎に固定された車庫は登記の対象になり、未登記だと買主の住宅ローンで問題になります。中身は必ず空にしてください。
除雪機はどうすればいいですか。
引き渡すのか持って行くのかを付帯設備表に明記してください。買主が使えるものと思っていたのに持ち去られていた、という行き違いが実際に起きています。
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