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2023/04/26
不動産の相場を自分で調べる方法|4つの価格の違いと、見るべきデータ
不動産会社に相談する前に、自分でだいたいの相場を知っておきたい。そう考える方は多いと思います。実際、知っていたほうが話が早く進みます。
結論から言うと、無料で調べられる公的なデータがあります。ただし見るべきは「実際に取引された価格」で、ポータルサイトに並んでいる売り出し価格ではありません。この違いを押さえたうえで、何がどこで分かるかを整理します。
まず、4つの価格を区別する
- 実勢価格(成約価格)/実際に取引が成立した金額。売却で問題になるのはこれです
- 公示地価・基準地価/国と都道府県が公表する目安。毎年発表されます
- 路線価/相続税と贈与税の計算用。公示地価のおおむね8割が目安
- 固定資産税評価額/固定資産税の計算用。公示地価のおおむね7割が目安
課税明細に書かれた評価額を見て「思ったより安い」と感じる方が多いのですが、それは税金の計算用の金額であって、売れる金額ではありません。
調べられるもの
国土交通省の取引価格データ
実際に不動産を買った人へのアンケートをもとにした、取引価格のデータが公開されています。地域、種類(土地・戸建て・マンション)、時期を指定して検索できます。
面積、築年数、最寄り駅からの距離、用途地域まで載っているため、自分の物件と条件の近い取引を探せます。ただし地番までは分かりません。
レインズの成約情報
不動産会社どうしが使うレインズのうち、成約価格の統計を一般向けに公開している仕組みがあります。エリアや沿線ごとに、マンションと戸建ての成約価格の傾向を見られます。
公示地価・基準地価
毎年公表される標準的な土地の価格です。自分の土地に近い地点の単価を見て、面積を掛ければ、ごく粗い目安にはなります。ただし個別の条件は反映されません。
路線価
道路に付けられた1平方メートルあたりの価格です。路線価 ÷ 0.8 でおおよその公示地価の水準に戻せる、という見方をすることがあります。相続税の計算で使う数字なので、相続が絡む場合はこちらも見ておくと役に立ちます。
ポータルサイト
いま売り出されている物件の価格が分かります。ただしこれは売り手の希望額であり、その金額で売れるとは限りません。売れずに長く残っている物件かもしれません。
使い方としては、「いま自分の物件と競合するのはどれか」を知るためと考えてください。価格の根拠にはなりません。
近所の売り出し中の物件を見て「うちも同じくらいで売れる」と考えるのが、いちばん多い勘違いです。見るべきは、実際にいくらで決まったかです。
調べるときのコツ
1平方メートルあたりの単価にそろえる
面積が違う物件どうしを比べるには、単価に直すのが基本です。取引価格 ÷ 面積 で出します。そのうえで、自分の物件の面積を掛けます。
条件の近い取引だけを見る
- 場所/同じ町名、できれば同じ丁目。駅ひとつで変わります
- 時期/できるだけ直近。1年以上前のデータは参考程度に
- 面積/極端に違うものは外します
- 築年数/建物がある場合は必須です
- 用途地域/これが違うと、隣接していても価格が変わります
数を集めて、極端なものを外す
1件だけ見て判断しないでください。条件の近い取引を何件か集め、高すぎるものと安すぎるものを外して、真ん中あたりを見ます。
マンションは同じ建物の事例を探す
同じマンションの成約事例があれば、精度はかなり高くなります。そこから階数、向き、角部屋か、眺望、リフォームの有無で調整します。
自分で調べるときの限界
個別の条件が反映されない
接道、形、高低差、上下水道、境界、日当たり、隣との距離。これらは公開データには出てきません。同じ町名でも、この条件で数百万円変わります。
市街化調整区域が混ざる
札幌の郊外でとくに問題になります。同じ町名の中でも、丁目のある区域(市街化区域)と丁目のない区域(調整区域)で、1平方メートルあたりの単価が数倍違うことがあります。
公開データにも、一括査定にも、この2つが混ざったまま計算されることがあります。高い金額が出たときほど、用途地域の有無で分けて計算されているかを確かめてください。当社の査定は、成約データを分けたうえで計算しています。
雪に関する条件が出てこない
敷地内に雪を置く場所があるか、前面道路に除雪が入るか、ロードヒーティングはあるか。札幌では価格に効く要素ですが、どのデータにも載っていません。
調べた数字をどう使うか
- おおよその幅をつかむ/1,500万円なのか3,000万円なのか、桁が分かれば十分です
- 提示された査定額が妥当かを見る/自分の見立てと大きく離れていたら、根拠を聞きます
- 売り出し価格の相談に使う/根拠のある数字を持っていると、話が具体的になります
ただし、自分で調べた数字で売り出し価格を決めないでください。個別の条件を反映していないためです。目安として持っておき、査定の根拠と突き合わせるのが正しい使い方です。
査定書で見るところ
- どの成約事例を使ったか(場所、時期、面積、築年数)
- どう調整したか(面積、築年数、階数、向き、駅からの距離)
- いつのデータか
- 売り出し価格と成約価格のどちらを使ったか
この4つを説明できる査定なら、価格の相談もできます。金額だけが書かれた紙には意味がありません。
よくあるご質問
近所の売り出し価格を参考にしてよいですか。
売り出し価格は売り手の希望額であり、その金額で売れるとは限りません。売れずに長く残っている物件かもしれません。価格の根拠になるのは、実際に取引が成立した成約価格です。
実際の取引価格はどこで見られますか。
国土交通省が、実際に不動産を買った人へのアンケートをもとにした取引価格のデータを公開しています。地域、種類、時期を指定して検索でき、面積や築年数、最寄り駅からの距離も分かります。
固定資産税評価額で売れますか。
売れません。固定資産税評価額は税金の計算用で、公示地価のおおむね7割が目安です。実際に取引される金額とは別のものです。
公示地価に面積を掛ければ分かりますか。
ごく粗い目安にはなりますが、接道、形、高低差、上下水道、境界といった個別の条件が反映されません。同じ町名でも、この条件で数百万円変わります。
一括査定で高い金額が出ました。
市街化調整区域の土地に、市街化区域の取引データを混ぜて計算している可能性があります。札幌では、同じ町名でも丁目の有無で単価が数倍違うことがあります。用途地域の有無で分けて計算した金額かをご確認ください。
何件くらい調べればよいですか。
1件だけでは判断できません。条件の近い取引を何件か集め、高すぎるものと安すぎるものを外して、真ん中あたりを見てください。
自分で調べた金額で売り出してもよいですか。
目安として持っておくのはよいのですが、個別の条件が反映されていないため、そのまま売り出し価格にするのは避けてください。査定の根拠と突き合わせる使い方が正しい使い方です。
査定書のどこを見ればよいですか。
どの成約事例を使ったか、どう調整したか、いつのデータか、売り出し価格と成約価格のどちらを使ったか。この4つです。
調べた数字と、成約データの計算を突き合わせる
名前も電話番号も入力せずに、実際の成約データから相場が60秒でわかります。
詳しくは マンションの売却、戸建ての売却、土地の売却 をご覧ください。お電話は 0120-193-933(10:00〜18:00・日曜定休)。
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