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2026/07/15
低層・高層マンション売却価格の違いを解説
低層・高層マンション売却価格の違いを解説
マンションの売却を検討する際、「低層マンションと高層マンションでは価格にどのくらい違いがあるのか」と疑問を持つ方は少なくありません。
実は、棟の形態や階数によって査定額や成約価格には明確な差が生まれます。さらに札幌では、地下鉄沿線と郊外で棟タイプの分布が異なるため、地域特性も価格に大きく影響します。
この記事では、低層マンションと高層マンションの売却価格の違いを、成約データや買主層の傾向をもとに具体的に比較していきます。
低層マンションと高層マンションの基本的な違い
まずは、低層・高層マンションの構造や立地の傾向を整理します。この違いが売却価格に直結するため、正確に把握しておくことが大切です。
構造・規模・立地傾向の比較
一般的に、低層マンションは3階建て以下の建物を指し、高層マンションは10階建て以上、タワーマンションは20階建て以上とされています。構造面では以下のような違いがあります。
- 低層マンション:鉄筋コンクリート造(RC造)が多く、総戸数は20〜50戸程度。閑静な住宅地に立地する傾向がある
- 高層マンション:鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)が主流で、総戸数は100〜500戸以上。駅前や商業エリアに立地することが多い
- 敷地面積:低層は敷地にゆとりがあり、植栽や駐車場が充実。高層は敷地効率を重視した設計が一般的
札幌では、地下鉄沿線の駅徒歩5分圏内に高層マンションが集中し、JR沿線の郊外住宅地には低層マンションが多く分布しています。この立地パターンは売却時の需要層にも影響を及ぼします。
管理費・修繕積立金の違い
管理費・修繕積立金の水準は、棟タイプによって大きく異なります。買主にとっては月々の負担額が購入判断を左右するため、売却価格にも間接的に影響する要素です。
- 低層マンション:管理費は月額8,000〜15,000円程度。エレベーターがない物件では管理費が抑えられる傾向がある
- 高層マンション:管理費は月額15,000〜35,000円程度。共用施設(ジム・ラウンジ等)が充実している物件ほど高額になりやすい
- 修繕積立金:高層マンションは大規模修繕の費用が高く、築15年以降に月額20,000円を超えるケースも珍しくない
管理費・修繕積立金が高い物件は、同じ間取りでも買主が敬遠しやすく、成約価格が5〜10%程度下がる事例も見られます。
階数・棟タイプ別の売却価格の傾向
低層マンションと高層マンションでは、価格帯や成約までの期間に明確な違いがあります。REINS(レインズ)の成約データをもとに、それぞれの傾向を見ていきましょう。
低層マンションの価格帯と成約傾向
札幌市内の低層マンション(3階建て以下)の成約事例を見ると、築20年以内の3LDKで1,500万〜2,500万円が中心価格帯となっています。
低層マンションの特徴として、価格の振れ幅が比較的小さい点が挙げられます。同じエリア・築年数の物件であれば、成約価格のばらつきは高層マンションと比べて約15%程度小さい傾向にあります。
成約までの平均期間は約4〜6か月で、ファミリー層を中心とした実需の買主が多いため、需要は安定しています。ただし、郊外立地の場合は買主の絶対数が限られることから、売却期間が長期化するケースもあります。
高層マンションの価格帯と成約傾向
高層マンション(10階建て以上)は、同じ築年数・面積でも低層マンションより10〜25%高い価格で成約する傾向があります。特に上層階ほど眺望や日当たりの面で評価が高く、最上階と1階では坪単価で20〜30万円の差が生じることも珍しくありません。
札幌の地下鉄沿線にある築10年以内の高層マンション(3LDK)では、2,800万〜4,500万円の成約事例が多く見られます。
一方で、高層マンションは景気や金利の影響を受けやすく、市場の変動によって価格が大きく上下する特性があります。2024年から2026年にかけては北海道内の不動産需要が堅調に推移しており、高層マンションの成約件数は前年比で約8%増加しています。
低層・高層それぞれの買主層と売却戦略
売却を成功させるためには、買主がどのような層かを理解し、物件の強みを効果的に訴求することが重要です。低層と高層では、買主のニーズが大きく異なります。
買主が重視するポイントの違い
- 低層マンションの買主:子育て世帯や高齢者が多く、「静かな住環境」「ペット可」「駐車場の確保」を重視する傾向がある
- 高層マンションの買主:共働き世帯や投資目的の購入者が多く、「駅近」「眺望」「資産性」を重視する傾向がある
- 年齢層の違い:低層は40〜60代が中心、高層は30〜50代が中心という傾向がデータから読み取れる
このように、買主層が異なるため、売却時の訴求ポイントも変える必要があります。
棟タイプに合わせた効果的な売り方
低層マンションを売却する場合は、「周辺環境の静かさ」「管理費の安さ」「コミュニティの良さ」といった住み心地に関するメリットを前面に出すと効果的です。内覧時には庭や共用スペースのゆとりをアピールしましょう。
高層マンションの場合は、「駅からの距離」「眺望の良さ」「共用施設の充実度」「将来の資産価値」を中心に訴求します。特に上層階の物件では、写真や動画で眺望を見せることが成約率の向上につながります。
どちらの棟タイプでも、適正な売出価格の設定が最も重要です。相場から大きく外れた価格設定は、売却期間の長期化を招きます。
築年数と資産価値の下がり方を比較
マンションの資産価値は築年数の経過とともに下がりますが、その下落カーブは低層と高層で異なります。売却のタイミングを見極めるうえで重要なポイントです。
低層マンションの資産価値推移
低層マンションは、築10年で新築時の約80%、築20年で約60%、築30年で約45%まで価格が下がるのが一般的な傾向です。
ただし、低層マンションは総戸数が少ないぶん、管理状態が良好であれば資産価値の下落が緩やかになるケースも見られます。大規模修繕の費用も高層と比べて抑えられるため、修繕積立金の急激な値上げが起きにくい点も強みです。
また、建て替えのハードルが高層マンションより低いことから、築40年以上でも土地の持分価値が評価されるケースがあります。
高層マンションの資産価値推移
高層マンションは、築10年で新築時の約85%、築20年で約65%と、築浅のうちは低層より価値が維持されやすい傾向にあります。駅近立地であることが多く、利便性の高さが資産価値を下支えするためです。
しかし、築25年を超えると大規模修繕費の負担が急増し、修繕積立金が月額30,000円以上に跳ね上がるケースもあります。この負担増が買主の購入意欲を下げ、成約価格の下落につながることがあります。
特にタワーマンションでは、外壁補修に足場が組めず特殊工法が必要になるため、修繕費用が一般的なマンションの1.5〜2倍に膨らむことも珍しくありません。
札幌で売却するなら知っておきたい地域特性
札幌ならではの立地構造や気候条件は、マンションの売却価格に大きな影響を与えます。道内特有の事情を理解しておくことが、適正価格での売却につながります。
地下鉄沿線の高層と郊外の低層という立地構造
札幌市内では、地下鉄沿線の市街地エリアに高層マンションが集中しています。特に地下鉄東西線・南北線の駅周辺では、駅徒歩5分圏内の高層マンションの坪単価が郊外の低層マンションより30〜50%高い水準にあります。
一方、JR沿線の郊外エリアには低層マンションが多く、広めの間取り(80㎡以上)の物件が比較的手頃な価格で流通しています。子育て世帯の需要が底堅く、成約までの期間も安定しています。
北海道全体で見ると、札幌への人口集中が続いており、市街地エリアのマンション需要は今後も堅調に推移すると見込まれています。
冬季の除雪負担・断熱性能が査定に与える影響
札幌の冬は積雪量が多く、マンションの棟タイプによって除雪の負担が大きく異なります。この点は買主の判断材料として非常に重要です。
- 低層マンション:駐車場の除雪が必要なケースが多く、ロードヒーティングの有無が査定に影響する。ロードヒーティング付きの物件は査定額が3〜5%高くなる傾向がある
- 高層マンション:地下駐車場や機械式駐車場が多く、除雪負担は少ない。ただし機械式の維持費が月額10,000〜20,000円かかるケースもある
- 断熱性能:北海道の基準に適合した二重サッシや高断熱仕様の物件は、暖房費の面で買主から高く評価される
冬季に内覧を行う場合、室内の暖かさや結露の有無が買主の印象を大きく左右します。売却時期として春先(3〜5月)を選ぶと、内覧時の印象が良くなり成約につながりやすい傾向があります。
売却前に確認しておきたい注意点
低層・高層それぞれの棟タイプには、売却前に確認すべき固有の注意点があります。事前に把握しておくことで、スムーズな売却につながります。
査定額を左右する意外なポイント
- 管理組合の運営状態:議事録の整備状況や修繕積立金の積立率は、買主の安心材料になる。積立率が70%を下回る物件は査定でマイナス評価を受けやすい
- 駐車場の空き状況:札幌では車が生活必需品のため、駐車場に空きがない物件は買主が敬遠する傾向がある
- ペット飼育の可否:低層マンションではペット可物件への需要が高く、飼育規約が柔軟な物件ほど売却しやすい
- インターネット環境:在宅勤務の普及により、光回線対応やWi-Fi環境が整った物件の評価が上がっている
これらのポイントは、間取りや築年数だけでは見えにくい要素です。査定を依頼する際に事前に情報を整理しておくと、より正確な査定額が提示されます。
売却時期の見極め方
マンションの売却には、棟タイプに応じた適切なタイミングがあります。一般的に、転勤シーズン前の1〜3月と秋の9〜10月は買主が増える時期です。
高層マンションの場合、金利動向や景気の影響を受けやすいため、住宅ローン金利が低い時期に売り出すことで、より高い価格での成約が期待できます。
低層マンションの場合は、季節による需要変動が比較的小さいものの、札幌では雪解け後の春先に内覧希望者が増える傾向があります。物件の状態を整えたうえで、3月頃から売却活動を始めるのがおすすめです。
まとめ:物件タイプに合った売却判断を
低層マンションと高層マンションでは、価格帯・買主層・資産価値の推移・売却戦略のすべてに違いがあります。どちらが有利ということではなく、物件の特性に合った売り方をすることが大切です。
低層・高層の違いを踏まえた最適な一歩
低層マンションは安定した需要と管理費の安さが強みであり、高層マンションは立地の利便性と眺望が価格を支えます。札幌の地域特性も踏まえたうえで、適正な価格設定と効果的な訴求を行うことが、満足のいく売却への近道です。
当社では、札幌のマンション市場に精通したスタッフが、棟タイプや立地条件に応じた最適な売却プランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q: 低層マンションと高層マンションではどちらが売却しやすいですか?
A: 一概にどちらが売却しやすいとは言えません。低層マンションはファミリー層からの安定した需要がある一方、高層マンションは駅近立地のため幅広い層から関心を集めやすい特徴があります。
売却しやすさは立地・築年数・管理状態など複数の要素で決まるため、まずは査定を受けて市場での競争力を確認することをおすすめします。
Q: マンションの階数によって査定額はどのくらい変わりますか?
A: 一般的に、階数が上がるほど査定額は高くなる傾向があります。高層マンションの上層階と低層階では、坪単価で20〜30万円の差が生じるケースも珍しくありません。
ただし、1階でも専用庭付きの物件や、低層マンションで周辺環境に恵まれた物件は、階数以上の評価を受けることもあります。
Q: 築年数が同じ場合、低層と高層で資産価値の下がり方に違いはありますか?
A: 違いがあります。高層マンションは築浅のうちは資産価値が維持されやすいものの、築25年を超えると大規模修繕費の負担増で価格が下がりやすくなります。
低層マンションは下落カーブが比較的緩やかで、修繕積立金の急激な値上げも起きにくいため、長期的に見ると安定した資産価値を保ちやすい傾向があります。
Q: 札幌で高層マンションを売却する際に気をつけるべきポイントは何ですか?
A: 札幌では冬季の除雪負担や暖房費が買主の重要な判断材料になります。地下駐車場の有無や断熱性能の高さは大きなアピールポイントになるため、これらの情報を事前に整理しておくことが大切です。
また、管理費・修繕積立金が高額な物件は買主が慎重になりやすいため、周辺相場と比較した適正な売出価格の設定が成約の鍵となります。
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