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2026/09/15

コラム

札幌の土地売却の流れと準備を解説

札幌の土地売却の流れと準備を解説

「土地を売りたいけれど、何から始めればいいのかわからない」というご相談を、当社でも多くいただきます。

 

 

土地売却は建物付きの物件と異なり、境界確定や測量など土地ならではの準備工程が多いのが特徴です。さらに札幌では積雪期の影響も考慮する必要があります。

 

 

この記事では、札幌で土地を売却する際の流れと事前準備を、地元業者の視点から具体的に解説します。

 

 

 

土地売却の全体の流れを把握しよう

 

まずは土地売却の全体像を把握しましょう。流れを理解しておくことで、準備の抜け漏れを防ぐことができます。

 

 

 

売却開始から引き渡しまでの6ステップ

 

土地売却は、大きく分けて以下の6つのステップで進みます。

  • ステップ1:事前準備:必要書類の収集、境界確定、測量の手配を行います
  • ステップ2:査定依頼:複数の不動産会社に査定を依頼し、適正価格を把握します
  • ステップ3:媒介契約:依頼する不動産会社を決め、媒介契約を結びます
  • ステップ4:売却活動:広告掲載や内覧対応を通じて買主を探します
  • ステップ5:売買契約:買主と条件を合意し、売買契約を締結します
  • ステップ6:決済・引き渡し:代金の受領と所有権移転登記を行い完了です

 

 

 

各ステップにかかる期間の目安

 

土地売却にかかる期間は、一般的に3ヶ月〜6ヶ月が目安です。ただし測量や境界確定が必要な場合は、さらに1ヶ月〜2ヶ月ほど追加で見ておくと安心です。

 

 

査定から媒介契約までが約2週間、売却活動の期間は立地や価格によって1ヶ月〜4ヶ月ほど幅があります。決済・引き渡しまでは契約後おおよそ1ヶ月です。

 

 

売却の方法や費用について詳しくは、売却の方法と費用の詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

土地売却前に必要な準備チェックリスト

 

土地売却を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。建物付き物件とは異なる、土地固有の準備項目を確認しましょう。

 

 

 

境界確定・測量・地中埋設物確認の進め方

 

土地の売却で最も重要な準備が境界の確定です。境界が曖昧なままでは、売却後に隣地とのトラブルに発展する恐れがあります。

 

 

以下の3つの確認作業を、売却活動の開始前に済ませておくことをおすすめします。

  • 境界確定測量:土地家屋調査士に依頼し、隣地所有者との立会いのもと境界を確定します。費用の目安は35万円〜80万円です
  • 確定測量図の作成:確定した境界に基づく正確な面積の測量図を作成します。登記簿面積と実測面積に差がある場合は特に重要です
  • 地中埋設物の確認:過去に建物があった土地では、基礎やコンクリートガラなどの残存物がないかを確認します。撤去費用は数十万円〜100万円以上になるケースもあります

また、地盤調査は買主側で行うことが一般的ですが、地盤に不安がある土地では売主側で事前に調査しておくと、買主の安心感につながり成約率が上がります。

 

 

 

必要書類の一覧と取得先

 

土地売却で必要となる主な書類は以下のとおりです。早めに揃えておきましょう。

  • 登記済権利証(登記識別情報):法務局で取得。紛失時は司法書士による本人確認手続きが必要です
  • 固定資産税納税通知書:毎年4月頃に届くものを保管しておきます
  • 土地測量図・境界確認書:過去に測量済みならその図面、未実施なら新たに作成します
  • 印鑑証明書・住民票:市区町村の窓口で取得。発行から3ヶ月以内のものが必要です
  • 固定資産評価証明書:市区町村の税務課で取得できます

書類の取得費用は合計で数千円〜1万円程度です。登記簿謄本は法務局の窓口で1通600円、オンライン請求なら500円で取得できます。

 

 

 

古い建物が残る土地の扱い方

 

相続した土地や長年使っていなかった土地には、古い建物が残っているケースが少なくありません。更地にすべきかどうかは、状況によって判断が分かれます。

 

 

 

更地にすべきケースと残すべきケース

 

一般的に、以下のような場合は更地にしてから売却する方が有利です。

  • 建物の築年数が40年以上で、リフォームしても住居として使えない場合
  • 買主が土地のみを探しているエリア(住宅地の区画整理地域など)
  • 建物の老朽化が著しく、見た目が売却活動に悪影響を与える場合

一方で、建物を残した方がよいケースもあります。

  • 築20年以内で中古住宅として需要が見込める場合
  • 住宅用地の固定資産税軽減措置(最大6分の1)を維持したい場合
  • 古民家や店舗として再活用できる可能性がある場合

 

 

 

解体費用の相場と注意点

 

木造住宅の解体費用は、札幌エリアでは1坪あたり3万円〜5万円が相場です。30坪の建物であれば90万円〜150万円程度が目安になります。

 

 

鉄骨造の場合は1坪あたり5万円〜7万円、鉄筋コンクリート造では6万円〜9万円と構造により異なります。解体後には建物の滅失登記も必要で、こちらは5万円前後の費用がかかります。

 

 

空き家や空き地の売却について詳しくは、空き家・空き地の売却についてのページもご参照ください。

 

 

 

札幌で土地を売るなら知っておきたい市場動向

 

札幌の土地市場は近年大きく変動しています。売却のタイミングを判断するために、最新の動向を押さえておきましょう。

 

 

 

地価公示の推移と売却タイミング

 

2026年の北海道の地価公示では、札幌市内の住宅地は前年比で約3%〜5%の上昇傾向が続いています。地下鉄沿線やJR沿線を中心に、利便性の高いエリアでは堅調な需要があります。

 

 

一方で、市街地エリアから離れた郊外の住宅地では横ばいまたは微減のエリアも見られます。道内全体でも同様の傾向で、立地による価格差が広がっている状況です。

 

 

地価が上昇しているうちに売却を検討するのは合理的な判断です。ただし、地価だけでなく金利動向や住宅需要の変化にも目を配る必要があります。

 

 

 

市街化区域・調整区域による違い

 

札幌市内でも、土地が市街化区域にあるか市街化調整区域にあるかで売却の難易度が大きく異なります。

  • 市街化区域:建物の建築が認められているため、買主が見つかりやすく流通性が高い土地です
  • 市街化調整区域:原則として新たな建物の建築が制限されるため、売却に工夫が必要です。農家住宅や既存宅地の特例を活用できるケースもあります

市街化調整区域の土地売却について詳しくは、市街化調整区域の売却はこちらをご確認ください。

 

 

 

積雪期を踏まえた売却スケジュールの立て方

 

札幌で土地を売却する際、積雪寒冷地ならではのスケジュール設計が重要です。時期を誤ると準備が滞り、売却の好機を逃してしまいます。

 

 

 

冬季に測量・境界立会いが難しい理由

 

札幌では例年11月〜3月にかけて積雪があり、この時期は屋外での測量作業や境界の立会いが極めて困難になります。

 

 

境界杭が雪に埋もれて確認できないため、隣地所有者との立会いが実施できません。また、凍結した地面では正確な測量が難しくなります。

 

 

さらに、冬季は日照時間が短く作業可能時間が限られることも、スケジュールに影響する要因です。

 

 

 

春の需要期から逆算した準備開始時期

 

不動産市場では3月〜5月が最も取引が活発な時期です。この春の需要期に合わせて売却活動を開始するためには、逆算して秋口から準備を進めることが大切です。

 

 

具体的なスケジュールの目安は以下のとおりです。

  • 8月〜9月:測量・境界確定を土地家屋調査士に依頼する
  • 10月〜11月:必要書類を揃え、複数社に査定を依頼する
  • 12月〜2月:媒介契約を結び、売り出し価格を決定する
  • 3月〜:売却活動を本格的に開始する

冬の間に書類準備と査定を済ませておけば、雪解けとともにスムーズに売却活動をスタートできます。

 

 

 

土地売却にかかる費用と税金の基礎知識

 

土地を売却する際には、さまざまな費用と税金が発生します。事前に把握しておくことで、手取り額を正確にシミュレーションできます。

 

 

 

仲介手数料・測量費・解体費の目安

 

土地売却で発生する主な費用は以下のとおりです。

  • 仲介手数料:売却価格の3%+6万円+消費税が上限。1,000万円の土地なら約39.6万円です
  • 測量費(境界確定測量):35万円〜80万円。隣接地の数や土地の形状により変動します
  • 解体費(建物がある場合):木造で90万円〜150万円程度。前述のとおり構造により異なります
  • 印紙税:売買契約書に貼付。1,000万円超5,000万円以下の場合は1万円です
  • 抵当権抹消費用:ローンが残っている場合に必要。司法書士報酬込みで1万円〜3万円です

 

 

 

譲渡所得税と特別控除の概要

 

土地の売却益(譲渡所得)には所得税と住民税がかかります。税率は所有期間が5年を超えるかどうかで大きく異なります。

 

 

所有期間5年超の長期譲渡所得の場合、税率は約20.315%です。5年以下の短期譲渡所得では約39.63%と、ほぼ2倍になります。

 

 

また、相続した土地を一定期間内に売却する場合は、取得費加算の特例により税負担を軽減できるケースがあります。詳しくは税理士にご相談されることをおすすめします。

 

 

土地の売却についてさらに詳しくは、土地の売却についてさらに詳しくのページもご参照ください。

 

 

 

失敗しないための土地売却3つのコツ

 

最後に、土地売却で失敗しないためのポイントを3つお伝えします。当社の実務経験から、特に重要なものを厳選しました。

 

 

 

複数社への査定依頼の重要性

 

土地の査定価格は不動産会社によって10%〜20%の差が出ることがあります。1社だけの査定では適正価格を見極めるのが難しいため、最低でも3社以上に依頼しましょう。

 

 

大手だけでなく、札幌の地元に精通した不動産会社にも依頼することで、より正確な相場観をつかむことができます。北海道の土地事情に詳しい業者ならではの視点も得られます。

 

 

 

売り出し価格の決め方

 

売り出し価格は査定価格を基準に、5%〜10%ほど上乗せした金額で設定するのが一般的です。値引き交渉の余地を残しつつ、相場から大きく外れない価格が理想です。

 

 

高すぎる価格設定は売却期間の長期化を招きます。反対に安すぎると損をしてしまうため、査定結果と市場動向を照らし合わせて慎重に判断しましょう。

 

 

相場より20%以上高い価格で売り出すと、3ヶ月以上買い手がつかないケースが多く、結果的に値下げを繰り返すことになりがちです。最初の価格設定が売却成功のカギを握ります。

 

 

 

よくある質問

 

 

 

Q: 土地売却の準備から引き渡しまで、どのくらいの期間がかかりますか?

 

A: 一般的には3ヶ月〜6ヶ月が目安です。ただし、境界確定測量が必要な場合はさらに1ヶ月〜2ヶ月ほどかかります。

 

 

札幌では積雪期に測量ができないため、冬をまたぐ場合はスケジュールに余裕をもって計画することが大切です。

 

 

 

Q: 古い建物が残っている土地は更地にしてから売るべきですか?

 

A: 一概に更地が有利とは限りません。買主のニーズや解体費用、固定資産税の軽減措置を総合的に比較して判断する必要があります。

 

 

築年数が浅く中古住宅として需要がある場合は、建物を残した方が売却しやすいケースもあります。不動産会社に相談のうえ判断されることをおすすめします。

 

 

 

Q: 隣地との境界が曖昧な場合、売却前にどんな手続きが必要ですか?

 

A: 土地家屋調査士に依頼して境界確定測量を実施します。隣地所有者に立ち会っていただき、双方合意のもとで境界を確定させます。

 

 

費用は35万円〜80万円程度で、完了までに1ヶ月〜2ヶ月ほどかかるのが一般的です。札幌では積雪前の9月〜10月に依頼するのがスムーズです。

 

 

 

Q: 札幌で土地を売却するとき、冬と春どちらに売り出すのが有利ですか?

 

A: 春(3月〜5月)の需要期に合わせて売り出すのが有利です。転勤や新生活に伴う土地需要が高まり、買主が見つかりやすくなります。

 

 

冬の間は書類の準備や査定依頼、媒介契約の締結を済ませておき、雪解けとともに売却活動を始めるスケジュールがおすすめです。

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