~ 空き物件売却隊からのお知らせ ~

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2023/04/25

売却の進め方 コラム

防音室のある家を売る|性能を数字で示せるかが分かれ目

楽器を弾く、録音をする、映画を大きな音で観る。そうした目的で作られた防音室のある家は、売るときに評価が分かれます。欲しい人にははっきりした価値がある一方、必要のない人には「使いにくい部屋」に見えるためです。

売り方の要点は、どのくらいの性能なのかを数字で示せるかです。防音室は見た目では性能がわかりません。工事の内容と遮音の等級がわかる資料があるかどうかで、買主の判断がまったく変わります。

防音の性能は、施工した会社の資料や設計図に記載されています。手元にない場合は、施工会社に問い合わせると写しをもらえることがあります。

防音室にはいくつか種類がある

建物と一体で作った部屋

新築や大きな改修のときに、壁・床・天井を二重にして作ったものです。性能は高く、部屋として完全に一体になっています。構造に組み込まれているため、取り外すことはできません。

後から入れた箱型のユニット

既存の部屋の中に、組み立て式の防音ユニットを置いたものです。売主が持っていく場合と、そのまま置いていく場合があります。どちらにするかを先に決めて、契約に書いておく必要があります。

簡易的な防音工事

壁に吸音材を貼る、二重サッシにする、扉を防音仕様にするといった部分的な工事です。性能は限られますが、費用もかかっていません。過大に伝えないほうが後々の行き違いを防げます。

買主が知りたいこと

どのくらい音が漏れないのか

遮音の等級や、工事の仕様がわかる資料があるかどうかが一番の関心事です。「ピアノを弾いても隣に聞こえません」という説明より、資料のほうがはるかに説得力があります。

換気と空調がどうなっているか

防音室は密閉されるため、換気の仕組みが必要です。換気扇や空調がどう入っているか、長時間使ったときの空気の状態はどうかを説明できるようにしておいてください。

部屋として使えるか

防音を必要としない買主にとっては、窓がない、天井が低い、扉が重いといった点が気になります。防音室として使わない場合に何に使えるかも、合わせて伝えられると幅が広がります。

電気の容量

機材を使う部屋では、コンセントの数と電気の容量が判断材料になります。分電盤の容量を確認しておいてください。

防音室は「資料があるかないか」で評価が変わります。工事の仕様書、図面、保証書のいずれかを探してから売り出してください。

札幌で売るときに気をつけること

断熱と防音は別のもの

壁が厚いから暖かい、とは限りません。防音のための二重構造と、断熱の性能は別です。窓の仕様と暖房の効き方を、実際の光熱費で説明できるようにしておいてください。

結露に注意する

密閉された部屋では、冬に結露が出ることがあります。壁の中で結露が起きると建物が傷みます。過去に結露やカビが出たことがあれば、その事実と対策を伝えてください。

地下に作られている場合

防音室は地下や半地下に作られることがあります。その場合は、湿気と水の対策も合わせて確認しておいてください。

価格の付け方

工事費がそのまま乗るわけではない

防音工事には数百万円かかることがありますが、中古で売るときにその金額がそのまま価格に乗るわけではありません。必要とする買主に届いたときに、初めて価値になります。

買主を絞るか、広げるか

防音室を前面に出せば、必要とする買主には強く届きますが、母数は小さくなります。逆に「趣味の部屋にも書斎にも使える部屋」として出せば、母数は増えますが、防音を求める買主には見つけてもらいにくくなります。どちらで出すかを決めてください。

マンションの場合は規約を確認する

マンションでは、管理規約で楽器の演奏が制限されていることがあります。防音室があっても規約で禁止されていれば意味がありません。規約の該当箇所を確認し、資料として用意してください。

売る前にやることのまとめ

  1. 工事の仕様書・図面・保証書を探す
  2. 遮音の等級がわかる資料があるかを確認する
  3. 施工した会社と工事の時期を書き出す
  4. 換気と空調の仕組みを整理する
  5. コンセントの数と分電盤の容量を確認する
  6. 箱型のユニットの場合、置いていくか持っていくかを決める
  7. 過去に結露やカビが出たことがあれば、その事実と対策を整理する
  8. マンションなら管理規約の楽器に関する条項を確認する
  9. 防音室を使わない場合に何に使えるかを整理する
  10. 防音を前面に出すか、部屋として出すかを決める

いつ売り出すのがよいか

戸建て・土地の場合

札幌では雪が解けて敷地の形・境界・外構が見える4月から6月に買主が一番動きます。防音室のような特色は買主が限られるため、問い合わせの母数が多い時期に売り出せるかどうかが結果を左右します。12月から3月は母数そのものが減ります。

マンションの場合

マンションは室内で判断する部分が大きく、雪の影響は戸建てほどありません。2月から3月の異動の時期と、9月から10月に問い合わせが増えます。管理規約の確認を先に済ませておいてください。

よくあるご質問

防音室があると高く売れますか。

必要とする買主に届いたときには価値になります。ただし工事費がそのまま価格に乗るわけではありません。資料をそろえて、性能を数字で示せるかどうかが分かれ目です。

工事の資料が見つかりません。

施工した会社に問い合わせると写しをもらえることがあります。どうしても手元にない場合は、工事の時期と内容をわかる範囲で整理し、過大に伝えないようにしてください。

箱型の防音ユニットは置いていくべきですか。

どちらでも構いませんが、契約の前に決めて書面に書いておいてください。曖昧なままだと引き渡しのときにもめます。

防音を前面に出して売るべきですか。

必要とする買主には強く届きますが、母数は小さくなります。母数を増やしたいなら「趣味の部屋にも書斎にも使える部屋」として出す方法もあります。どちらを選ぶか決めてから売り出してください。

マンションで防音室があります。

管理規約で楽器の演奏が制限されていることがあります。防音室があっても規約で禁止されていれば意味がないので、規約の該当箇所を確認し、資料として用意してください。

防音室は暖かいですか。

防音のための二重構造と、断熱の性能は別のものです。窓の仕様と暖房の効き方を、実際の光熱費で説明できるようにしておいてください。

冬に結露が出たことがあります。

その事実と、どう対策したかを伝えてください。壁の中で結露が起きると建物が傷みます。知っていて伝えなかった不具合は、引き渡し後に責任を問われます。

今いくらで売れるか知りたいのですが。

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