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2023/04/26

売却の進め方 コラム

屋根の形と雪|無落雪と三角屋根、買主が確認する4つのこと

札幌の戸建てを見に来る買主が、外から真っ先に確認するのが屋根です。雪がどこに落ちるのか、雪下ろしが必要なのか、隣に迷惑をかけないか。ここが、その家に住むことの現実だからです。

屋根の形は、後から変えるのが難しい部分です。だからこそ、今の形の利点と欠点を正確に伝えることが、価格を守ることにつながります。あいまいにすると、買主は最悪を想定します。

屋根の形そのものより、これまでどう管理してきたかのほうが重要です。雪下ろしをどれくらいの頻度でやってきたか、業者に頼んでいたか。実績があると、買主が判断できます。

札幌で見られる屋根の形

無落雪の屋根

雪を屋根の上に載せたまま、少しずつ解かして排水する形です。雪が敷地や隣に落ちないため、狭い敷地や隣家との距離が近い場所では大きな利点になります。その分、屋根には雪の重みがかかり続けるため、構造と防水の管理が要ります。

三角屋根(勾配のある屋根)

雪が自然に滑り落ちる形です。屋根に雪がたまりにくい一方、落ちた雪の置き場が必要になります。どちらの方向に落ちるか、その先に何があるかが問題です。隣家や道路に落ちる向きだと、対策が必要になります。

雪止めを付けた屋根

勾配のある屋根に、雪が一気に落ちないよう金具を付けたものです。落雪の危険を減らせますが、屋根に雪が残るため、重みがかかります。付いているかどうかは、外から確認できます。

買主が確認したいこと

雪下ろしは必要か

毎年やるのか、大雪の年だけか、まったく不要か。自分でやるのか、業者に頼むのか。頼む場合、1回いくらかかるのか。実際の経験を数字で伝えてください。ここが、住んでからの負担に直結します。

落ちた雪はどこに置くのか

屋根から落ちる雪は、まとまった量になります。敷地内に置ける場所があるのか、それとも排雪を頼むことになるのか。置けない場合、毎年の費用がかかります。

隣や道路に落ちないか

これまで問題があったかどうかを、正直に伝えてください。落雪で隣に被害が出れば、所有者の責任になり得ます。買主はそのリスクを引き継ぐことになります。

屋根をいつ葺き替えたか

形にかかわらず、屋根材には寿命があります。いつ葺き替えたか、塗装したか。記録があれば示してください。無落雪の屋根では、防水の状態がとくに重要です。

起きやすい傷み

屋根の端にできる氷

日中に解けた雪が、夜に屋根の端で凍る。これを繰り返すと氷の塊ができて、水が屋根の下に入り込むことがあります。冬の間は気づかず、春に天井のシミで判明します。

雨どいの破損

雪や氷の重みで、外れたり折れたりします。そのままにすると、水が壁を伝って外壁を傷めます。金額の小さい修繕なので、売る前に直しておく価値があります。

排水口の詰まり

無落雪の屋根では、解けた水を流す排水口が要になります。ここが詰まると、屋根に水がたまります。定期的に点検してきたかどうかを、買主に伝えてください。

屋根の変形

長年の雪の重みで、たわみや変形が出ることがあります。離れた場所から見ると、屋根の線が曲がっているのがわかることがあります。気になる場合は、専門家に見てもらってください。

売るときの伝え方

写真を冬と夏の両方で撮る

夏の写真では、屋根の形はわかっても雪の状況が伝わりません。冬に撮った写真があれば、実際にどう積もるのかを示せます。問題がない家なら、これは強い材料になります。

費用の実績を出す

雪下ろしを頼んでいるなら、年間いくらかかっているか。排雪を頼んでいるなら、その回数と金額。実際の数字があると、買主は住んでからの生活を計算できます。

対策をしているなら示す

雪止めを付けた、屋根を葺き替えた、排水口を改修した。手を入れてきた記録は、そのまま強みになります。

問題があるなら先に伝える

隣に落雪の苦情を受けたことがある、雨漏りしたことがある。隠しても、買主は近所で聞けばわかります。先に伝えて、どう対処したかを説明するほうが信用されます。

売る前にやることのまとめ

  1. 屋根の形と、雪がどちらに落ちるかを整理する
  2. 雪下ろしの頻度と、年間の費用を出す
  3. 落ちた雪をどこに置いているかを確認する
  4. 排雪を頼んでいるなら、回数と金額をまとめる
  5. 屋根をいつ葺き替えたか、塗装したかの記録を探す
  6. 雨どいと排水口の状態を点検する
  7. 離れた場所から屋根の線を見て、たわみがないか確認する
  8. 冬に撮った写真があれば用意する
  9. 落雪や雨漏りの経験があれば、対処の内容とあわせて伝える

いつ売り出すのがよいか

戸建て

札幌では4月から6月です。雪解け直後は、屋根の傷みが一番わかりやすい時期です。点検して、必要な修繕をしてから売り出す流れが組めます。

冬の内覧を活かす

冬に見てもらえるなら、それは不利ではありません。屋根に雪がどう積もるか、どこに落ちるか、実物で示せます。問題のない家なら、言葉で説明するより確実に伝わります。

よくあるご質問

無落雪の屋根と三角屋根、どちらが売れやすいですか。

敷地の条件によります。隣家との距離が近い、敷地が狭いといった場所では、雪が落ちない無落雪の屋根が有利です。敷地に余裕があり、雪を置ける場所があるなら、三角屋根でも問題になりません。

買主は屋根の何を見ていますか。

雪がどちらに落ちるか、雪下ろしが必要か、隣や道路に迷惑をかけないか、屋根をいつ葺き替えたかです。住んでからの負担に直結するため、必ず確認されます。

雪下ろしの費用は伝えるべきですか。

伝えてください。年間いくらかかっているかの実績があると、買主は住んでからの生活を計算できます。数字がないと、最悪を想定されます。

春に天井のシミが出ました。原因は何ですか。

屋根の端に氷の塊ができて、水が屋根の下に入り込んだことが考えられます。日中に解けた雪が夜に凍るのを繰り返すと起こります。冬の間は気づかず、春に判明する症状です。

無落雪の屋根で気をつけることは。

解けた水を流す排水口が要になります。ここが詰まると屋根に水がたまります。定期的に点検してきたかどうかを、買主に伝えてください。

雪止めは付けたほうがよいですか。

落雪の危険を減らせます。ただし屋根に雪が残るため、重みがかかります。隣家や道路に雪が落ちる向きの屋根では、対策として意味があります。

隣から落雪の苦情を受けたことがあります。

先に伝えてください。隠しても、買主は近所で聞けばわかります。どう対処したかをあわせて説明するほうが信用されます。落雪で被害が出れば所有者の責任になり得るため、買主はそのリスクを引き継ぎます。

冬に内覧してもらうのは不利ですか。

不利ではありません。屋根に雪がどう積もるか、どこに落ちるかを実物で示せます。問題のない家なら、言葉で説明するより確実に伝わります。

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